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RUN

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: ダイヤモンド社
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泥臭い人生 = 泥臭いサッカー ★★★★★
福田健二は異質のサッカープレーヤーだ。21世紀になってだいぶ経つというのに妙に泥臭い。彼のプレーに感じる哀愁みたいな物の理由がわかった。彼のサッカースタイルは彼の人生そのものだ。もう一華咲かせて欲しい。
強く生きる ★★★★☆
福田健二を知ったのはTBSの情熱大陸の特集だった。サッカースペイン2部ラス・パルマスに助っ人として入ったものの、ケガのせいで活躍できず苦闘していた。番組は、福田が復活することなく、止む無く次のチームに移籍する場面で終わった。正直、痛々しい内容だった。苦しみ続け、でも何とか這い上がろうと闘う姿に、テレビの前で身動きできなくなってしまったのを覚えている。

事を成すには闘いを避けられない。闘いとは敵や味方のライバルとの争いだ。勝てば前進するが、負ければ惨めな立場に突き落とされる。だから、何かを成そうとする者は、ギリギリのところに追い込んだ人生を送らなくてはならない。そこに立ち向かうことが強く生きるということなのだろう。

本書をすべての闘う人に読んでもらいたい。
ストライカーという過酷な職業 ★★★★☆
スカパーのとある番組でスペイン2部で活躍している福田健二選手をはじめて知った。
インタビュアーの質問ににこやかに訥々と答える様子からは、その後この本で知る彼の壮絶な戦いの過酷さを想像できなかった。

サッカーは11人でやるチームワークのスポーツというのは、一面でしかない。
一方でチーム内の競争があり、結果を出さなければ、すぐ他の選手に取って代わられ、サポーターからは容赦ない罵声を浴びせられる。特にストライカーは、結果の出ていないチームへの批判が集中するポジション。ましてやスペイン人からすれば、サッカー後進国である日本の選手である。
孤独な戦いである。なぜ、そこまで過酷な境遇に自分を追い込むのか。その理由を垣間見ることができる。
30歳のゴールゲッター ★★★★☆
2005年9月に「ナンバー」に掲載された「遺書」に加筆されたノンフィクション作品。
小学5年というまだ10歳を超えた程度の少年が向き合わざるをえなかった悲劇。金銭不足で部活にすらまともに参加できなかった学生時代。いわゆるW杯を目指すヒーローストーリーとは似て非なる世界を相手にサッカーに挑む男のドラマが描かれている。小学生からの
友人廣山望からストイコビッチ、アーセン・ベンゲルなどサッカー人生の中でめぐりあった人々から吸収し導き出した自分自身の道程。スコットランドやギリシャのトップリーグより格上と称されるスペイン2部にたどり着きたたき出した2桁得点はサッカーに肥えた国民をも納得させる結果だった。サッカーは自分との対話と語る30歳のゴールゲッターのリアルな戦いが描かれた一冊に仕上がっている。中でも「2人のキモチ」と題された章の夫婦の馴れ初めの話はなかなか恋話としてもおもしろかった。
情熱大陸で ★★★★★
初めて福田健二を知りました。母親の遺書を受けて小五の彼はどんなにびっくりしたことでしょう。最愛の母が亡くなったことに驚き、遺書があったことに驚き、兄より短いたった三行の内容に複雑な思いで人生を送ってきたと思います。福田さんのHPでこの本を知り読んでみたいと思いました。そして心から福田健二を応援したいと思います。