今回は豪華録り下し!
★★★★★
バトルジャズシリーズもついに3作目。
ビッグバンドの高速チューンというジャンルは明快で聴き応えがある
にもかかわらず、それだけを集めたCDというのは本当に少なかった。
その中で、このシリーズが3作目まで続いたことは本当に嬉しい。
前2作が「過去の名演奏」を選りすぐったものだったのに対し、
本作はこのために編成されたバンドによる「完全録り下し」である。
自社にある過去の音源が少なくなったために、苦肉の策?として
録りおろしを思いついたとジャケット中に説明書きがあったが、
これがまた文句なく素晴らしい演奏に仕上がっている。
則竹裕之、エリック宮城ら日本を代表するトップ奏者をゲストに迎えての
これらの曲は、知らない人が聴いても「この曲はドラムが凄まじいな」
「トランペットの音の伸びがすごすぎる」とわかる名演奏。
前2作と一緒に聴けば、ビッグバンドジャズが確実に進化を遂げているのだ
ということを実感できる1枚だ。