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アナザー・ディパーチャー

価格: ¥2,800
カテゴリ: CD
ブランド: ビクターエンタテインメント
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静かなる高揚、香り爽やかな旋律、うねり駆け抜けてゆく本田竹曠の個性をみれる作品 ★★★★★
Ron Carter(b)、Tony Williams(ds)という素晴らしいリズムセクションを従え、全編オリジナル曲、初のNY録音で臨んだ本田竹曠の傑作。非常にいい演奏がつまっています。

印象的なフレーズで始まる1「Calypso Street」は本田のピアノがぐいぐいと突き進み、そのリズムの波を操る演奏に聴きほれてしまいました。旋律の軽快な心地よさだけでなく、グルーヴ感豊かなキラーチューンなのです。またTonyのハイハットの華麗で力強い裁きも聴き所で、3人の相乗感の迫力をみせつけます。

2「Spirits Flow」はエレピを操る本田が絶妙の間合いの中で二人と絡み、静かに高揚してゆくクールなフュージョン。Ronは引きの美学というか、自然と本田と一体となるシンクロ性が凄いです。一方楽曲の興奮を作り出すTonyの存在感あるドラムも最高ですね。
3「Wonder」。非常にキャッチな主題フレーズが叩かれますが、これは今作どの曲にも配された特徴で、傑作たる要因の一つでしょう。そしてトリオはどんどんドライヴしてゆきます。ピチカートによるベース・ソロからドラム・ソロへ、天賦の感性たちが支配する濃密の一瞬にひきこまれるよう。そこをしなやかに泳いでゆく本田のピアノ。美しいです。

悲哀が横たわるセレナーデ4「Longing」は緊張感がぴんと張り、3人の静かなるバトル。中盤で本田の演奏が徐々に高揚し、登りつめてゆく様は今作いちばんの圧巻です。曲のテーマが大きく旋回し戻ってきて、最後の一音が鳴った時、楽曲の高い興奮の余韻を刻みました。内なる人間のエネルギーを掻き立てる名演です。
それを洗い流すのはチルナンバー5「Puddle」の静寂。ここでも絶妙のメロディラインとリズムを本田は敷いており、悲哀がしじまに影を伸ばしてくるよう。こんなに後味のいい楽曲で締めるとは完璧な流れですね。本田のグルーヴと、潤いのある静かな演奏、その両方が楽しめる作品のラストにふさわしいトラックでした。
男の切ない気持ち?をストレーに力強く演奏に魅せられる ★★★★★
う〜ん、思い返せば今から30年以上も前も話になってしまうが、このアルバムが発売されて間も無い頃にをJaZZ喫茶に聴いたとき何かかいい知れぬ“熱い”ものと同時に“リリシズム”を覚え、それはまた自分の若さ故の悶々とした気持ちを代弁してくれるかのような演奏に共鳴し、何度かJAZZ喫茶でこのアルバムをリクエストした後で購入したアルバム(アナログ)であった。
ずぅ〜っ長年にわたりCDでの販売を待ち望んでいたところ、昨年にCDで入手するところが叶い久々に聴いたところ、30年以上前の感情への期待を裏切られることなく満たされました。
当時は2(=B)面(=アナログ盤時代ならではの表現(微笑))の2曲を主に聴いていましたが、この歳にしてA面として録音されていた曲から通してこのアルバムの全曲を聴きなおしてみると、時の経過による色褪せを全く感じさせない演奏に新たな新鮮さを覚え、このアルバムとの出会いに感謝したいと思います。
あまりにも若すぎた本田竹廣氏の他界を惜しみながら、ご冥福をお祈りします。
やっと見つけました ★★★★★
LP時代に買ってよく針を落とした記憶があります.久しぶりにCDを探したら廃盤になっているうえ,本田竹廣さんの訃報を知りました.もう聴くこともできないかと思っていたら再版されたようです.全曲オリジナルということで本田さんの感性が良く伝わってきますし,グレートリズムセクションとのトリオというのも良いです.アルバムラストのPuddleを聴くと本田さんが当時FM放送で"雨だれがポタリと落ちてはねるイメージ"のようなことを話していたのを思い出します.落ち着いたとても良い曲で私は好きです.思い入れもあって星5つ.