サブプライムまでの流れがよく判る一冊。
★★★★★
ニューズウィークのペーパーブックスである。
今回の金融恐慌について、詳細に順を追って説明している。
この本では、ただ追っているだけなので、あまり論述してはいないが最後のチャプター8 弱回転する時代の歯車でそれについて説明をしている。
結局、ベア・スターンズを救済して、リーマン・ブラザーズを救わなかったポールソンの考えはいったいなんだったのか。ニューズウィーク記者としてはCDSと結論づけているが、様々な情報があるので、ここまでにしておくが、特に書くデリバティブというリスクが最終的に爆発した、ただそれだけだったのかもしれない。
そして、AIGについてはCDOでの肩代わりだが、結局債権を回収出きないので、滅亡して良く流れであるとなっている。
最後にはグリーンスパンをやじって、SOX法の無能さを嘆いているのである。
そうではなく、どうすれば防げたかを論じても仕方がない。こんごどうすれば世の中は明るくなるのかを問うべきなのではないだろうか。
しかし、本書は事実を淡々と観察する上では(素人的には)非常に良くできた書籍だと私は思う。