また、実際に相談を受ける内容を、「子どもに関するQ&A」として紹介。「子どもがスーパーで万引きをしました」「子どもが携帯電話をほしがる」など、具体的なケースに対するものから、「甘やかすと甘えさせるはどう違う?」「子どもの悩みをわかったところで、どう接すればいいかわからない」など、内面についてのアドバイスまで、全部で20問。現場を知り、専門的な立場の著者ならではの、具体的なアドバイスが参考になりそうだ。
サブタイトルにつけられた「100メートルを10秒で走れと言われてもさ、いっくら努力しても走れない奴っているじゃん」は、ロックバンド「ブルーハーツ」の語録から取ったもの。「それをさせようとするから、勉強するのがいやんなっちゃうんだよな」が続く。親や教師だけでなく、すべての大人に、耳の痛くなる言葉として響いてくる。(町場キリコ)
子どもの様子もとてもわかりややすく
親が想像している子どもの内面と
ギャップがあることもわかりました。
そのギャップが
この本によって埋められる。
そういう本だと思います。
子どもそれぞれに思いがあって
子どもそれぞれに言い分が合って
子どもそれぞれの感情がある。
それを心の中から
いかに引き出して
気づくか。
そして子どもの求めるものを
与えられるか・・・・
さすがだな・・・
と思いながら
自分と自分の子どもを見つめなおしながら
読みました。
子どもって
大人が思うほど
子どもじゃないんだなぁ・・・
出てくる例の子どもたちに
共感しながらとても読みやすく
あっという間に読んでしまいました。
子育ての本を読むと、後悔が先に立って涙し、
自分を責める事がどうしても出てくるのですが、
このシリーズの本を読む限りそういったことはなく、
前向きに取り組めそうな書き方をしているのでとてもいいと思います。
多分それは少し難しい字にカナをふっている所から考えると、
現在そういう悩みの真っ只中にいる子供たちも読めるようにしている
からなのでしょう。
存在価値を失うこと、自己評価の低い子供、誉めて育てることの落とし穴等、
『なるほど』とうなずけることがたくさん書いてありました。
子育てをしている大人、あるいは教育者の方々にお薦めしたいのは
もちろんですが、現在苦しんでいるティーンエイジャーにも
是非読んで欲しい本だと思いました。