第6番も良かったがこれもまた…
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テンシュテット/ロンドンフィルの第6番があまりにも良かったので、第7番も購入しました。
本当にすごい!これがライブ盤なのかと思うくらい完成度の高い素晴らしい内容!
最終楽章が終わりに近づくと、大絶賛の拍手と歓声が上がるであろう事が予想できた。
CD二枚組みだから短いはずは無いのに、聴き終わるのが本当に早く感じる。名演である。
別格の7番です。
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過激さと冷静さが同居した、最高の名盤です。
テンシュテットの演奏全般に言えることですが、劇的な表現をしていながら細部をおろそかにせず明晰さを大切に
していますので、不思議と見通しが良い。そしてその表現が曲の性格に極めて合っています。
このCDに対抗できるのはクレンペラーNPO盤くらいでしょう。
※なお、クレンペラーNPO盤は長らく廃盤でしたが、2009年8月にようやく再販されました。興味のある型は是非!
ただし、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の技量は、率直に言って「一線級」ではありません。残念ながら、
管楽器などは少々物足りない。同じテンシュテットによるシカゴ響とのマーラー第1番を聴くと、尚更そう思えます。
オーケストラの技術「だけ」に拘って聴くと、つらいかも。しかし、そんなオーケストラが120%の力を出し切って
いるのです。それは確実に伝わってきます。それを聴き手がどう捉えるか、だと思います。
私などは、弦楽器の不気味さなどは、テンシュテットの思惑通りとても良く表現されていると思うのです。
「テンシュテット?よく言われるように“爆演”指揮者だろ?」などと先入観を持ってはいけません。
なお、テンシュテット自身はインタビューで、マーラーの音楽について「7番が最も好きであり、特に第一楽章は
マーラーの最高傑作」と述べています。その思い入れが伝わってきますよ。
マーラー7番は、これを買っておけば間違いありません。
この曲のベスト録音!
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これを超える夜の歌はアリエナイ・・・バーンスタインでも感動しなかったのにこれはキましたね・・・
5年後には逝去してしまった彼だが、これも素晴らしい熱演だ!
90分にわたる壮大なマラ7。
楽譜通りじゃない?この際どうでも良い。
まさか、ここまでとは!
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長らく廃盤だったため、オークションで異常な高値を呼んでいた幻の名盤が廉価盤で復活!
マーラーといえばバーンスタイン。そう信じて食わず嫌いしていたテンシュテット。ネットでファンの熱狂的なオマージュを受けている現実を直視し、やっと復活したこのラストレコーディング(たぶん)を買ってみた。
猛烈なテンポ変動の嵐!熱狂的なマーラーファンが指揮する機会を与えられ、やりたい事を全てやり尽したかの様なデフォルメ!まさか、ここまでとは・・・・・!
録音も平生ののっぺりしたEMIトーンとは一線を画す生々しさ。そんなに上手ではない筈のLPOも渾身の熱演で「クラウスの為なら俺たちはいつまでも待つぜ」と闘病中の巨匠の体調小康を待ち続けた、英国紳士達の男気をひしひしと感じます。
90年の「巨人」、88年の5番ライヴ、91年の6番ライヴと並んで、マーラーファンなら必携の超名盤。今後は、海賊盤ライヴの正規音源による発売が待たれます。まあきっと、売る方も小出しにするんでしょうけど。