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我が心のオルガン [DVD]

価格: ¥3,990
カテゴリ: DVD
ブランド: タキコーポレーション
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韓国人の理想化された心の故郷 ★★★★☆

 1960年代韓国の山村を舞台とした初恋の物語。出演は、『初恋のアルバム』『私にも妻がいたらいいのに』のチョン・ドヨン、『純愛中毒』『黒水仙』のイ・ミヨンに、言わずと知れたイ・ビョンホン。

 韓流映画にはときどき非常にノスタルジックに描かれた農村風景や田舎の雪景色が登場する。おそらく、それが韓国人の理想化された心の故郷なんだろうと思う。この映画でも、遠い日の初恋の想い出が、古き良き時代の田舎の小学校を舞台に描かれている。映像の質感や色合いがとてつもなく古い感じで、とても1999年制作の映画とは思えない(『八月のクリスマス』みたいな質感)。それがまた望郷感をかきたてる。

 撮影時29歳だったと思われるイ・ビョンホンが21歳の新米小学校教師を、イ・ミヨン(撮影時28歳?)が彼と同時に小学校に赴任してきた(とても綺麗な)25歳の女教師を、撮影時26歳だったと思われるチョン・ドヨンが何と17歳の少女を演じている(就学率・識字率のかなり低い寒村が舞台で、彼女は遅れて小学校に入学したためまだ小学生、という設定)。

 この映画の主人公はチョン・ドヨン演じる17歳の女のコ。都会からやって来た新任の先生に対する、彼女の初恋がメインテーマ。このチョン・ドヨンが凄くて完全に騙された。てっきり13〜14歳くらいの子役のコだと思って観ていた。彼女の表情が凄くいい。チョン・ドヨン、恐るべし。

切ない恋心を知っている全ての人へ ★★★★☆
他の方々が書かれているように、懐かしい、素朴な、純情な、一途なと言った言葉がぴったりの心温まる作品です。ビョンホンはもちろんのこと他の俳優さんたちも皆軽妙に演じていて楽しめます。山奥の村に住む少女にとって、自分に「お嬢さん」と呼びかけてくれたような若い男の人が新しくやってきた先生だったなんてもうそれだけで忘れられない存在です。先生と生徒であるけれどときおり流れる心が通い合っているような時間、見ているものにも切ない思いが伝わってきます。

ビョンホンは今までの出演作品について語るときにこの作品にはあまり触れていないようですが、後々、何が彼の出演作品として評価されるかと考えるとまずJSA,そして小粒ながらこの作品も上がると思います。見るものの胸に忘れていた、そして忘れたくないほのぼのとしたせつない感情を呼び起こしてくれます。「甘い人生」はあちこちの映画祭で受賞しているようでそういう意味では代表作になるでしょうが人の心に残ると言う意味ではこちらの方だと思います。

DVDとしては古い作品のせいか、あるいは60年代風に古い感じにしてあるのかややお粗末な感じです。データも古いし、特典映像もありません。でも、持っていて損は無いDVDです。何度でもいつでも甘く切ない懐かしい思いを呼び起こしてくれます。
少女から大人の女性へ ★★★☆☆
とにかくチョン・ドヨンが抜群の演技力で魅せてくれる映画。無邪気で恥ずかしがりな少女を演じさせても何ら違和感がない。しかし彼女が本領を発揮するのは幕切れ直前。先生の乗った車を遠くから見送る彼女の表情を是非ご覧いただきたい。そこには前半の女の子とは違う女性がいる。ほろ苦い別れを通して少女時代に決別した姿は必見。脱帽!
心に残る大切な一枚 ★☆☆☆☆
どこか懐かしい光景は日本の古きよき時代に重なって見えます。大人の恋愛ではなく、少女の先生に寄せる淡い初恋の純粋な気持ちを季節の移ろいに乗せて描き出します。最後に少女ホンヨンからの贈り物を手渡された時の先生のシーンには、切なくて胸が痛くなりました。そして最後のクレジットタイトルが流れる中(最後まで見て下さい)色あせた写真が映ります。これを見た時、胸が熱くなり涙がこぼれそうになりました。

イ・ビョンホンさんもとても暖かい人柄がにじみ出るような演技で、彼のファンならずともこの映画には、きっと胸が熱くなると思います。自分が少女の頃の純粋な気持ちに返してくれるようです。殺伐とした事件の多い昨今、このような映画を見るとほっとします。ビョンホンさんは、もちろんのこと、この映画そのものが私は大好きです。皆さんもぜひご覧になって下さい。きっとあなたの心に残る大切な一枚となるでしょう。

ただ、仕様に関していえば、ビスタサイズのものをスタンダードサイズにしているので、画面がなんとなく両サイドから押しつぶされたような感じがします。こう感じるのは、私だけでしょうか?
でもその点をマイナスと感じさせないくらい、心温まる映画だと思います。

エンドクレジットに注目! ★☆☆☆☆
今から50年ほど前の小学校(日本も韓国も学校の雰囲気や子どもたちの生活は大差ない時代)を舞台に、オルガンとLPレコードをキーワードにしながら、17歳で小学校に通うホンヨン(チョン・ドヨン)が、新卒で赴任してきたカン先生(イ・ビョンホン)に淡い恋心を抱いていく様子を巧みに描いています。
題名となったオルガン(風琴)は一昔前の学校生活を思い出させる道具としては最適の小道具だと思います。
そして、運動会あり、遠足あり、学芸会ありと、何でもない学校生活の描写が時間の経過を表現し、最後に一つの大事件が起きて先生と子どもたちは引き離されます。
チョン・ドヨンの演技はハン・ソッキュと共演した「接続」を見て好感を持っていましたし、イ・ビョンホンの演技もこの作品で評価されたと聞きます。
エンドクレッジトに入った時に映し出される1枚の写真の映像が、思わずニヤリとさせてくれるいい映画です。