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デイヴィッド・コパフィールド〈2〉 (新潮文庫)

価格: ¥660
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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ディケンズのレビューが少なすぎませんか? ★★★★★
世界3大文豪の一人、ディケンズの作品です。実はバルザックもディケンズも家内が学生の時に研究していましたので、それで読み始めたという経緯があります。

海外は知りませんが、日本では結構好き嫌いがわかれるみたいですね。僕は「オリバー・ツイスト」も好きですが、やっぱりディケンズの円熟期に書かれたこの「デイヴィッド・コパフィールド」がなんと言っても大好きです。作者の自伝的要素が結構入っているようなので(もちろんそのままではないですが)、そのせいか作品の随所に真に迫るリアリティーを感じます。後から思い返すと結構暗いお話のはずなのですが、語り口調や出てくる人物(ミコーバーやベッツィ・トロットウッド)にハチャメチャで滑稽なニュアンスを持たせているので、読んでいる時はどちらかというとドリフのようなお笑いを見ているような感覚になります。そういう意味で不思議な色調を帯びていると言っていいかもしれません。 これを読んでいて声を出して笑っていたら、家内にびっくりされました。

もちろん内容はあらゆる意味で完璧。非常に面白いストーリー展開で、全く飽きずに最後まで読めることは僕が保障します。最近の適当に駄作を書きまくっているような現代作家とは格が違います。

高校生以上なら十分読めるでしょう。
家族の姿! ★★★★★
主人公デイヴィッドが、様々な試練にみまわれながらも、強い自立心をもって自分の運命を切り開いて行く姿を描いた作品。笑いあり涙ありで、大変面白く、一気に読んでしまいました。

波乱に富んだ主人公の人生の中でも、一番印象に残ったのは悲惨な少年期でした。美しい母親と優しい乳母に囲まれた平和な暮らしが、母親の再婚により一転してしまいます。いつの時代も、身勝手な大人の犠牲になるのは子供達で、私達の身近にも十分起こりえることなのかもしれません。事実、現代でも児童虐待のニュースは毎日のように報道され、深刻な社会問題となっているからです。

この物語には、その他いくつかの家族が登場し、各家庭ごとに個性豊かですが、特に忘れられないのがデイヴィッドの乳母の兄ペゴティーの家族でした。家族といっても、実は、命を落とした漁師仲間の妻や子供など、全く血の繋がりの無い者同士と暮らしています。それなのに、その信頼関係と絆は実の家族以上に強く、主人公一家とあまりに対照的でした。デイヴィッドの孤独感を最初に和らげてくれたのもペゴティーだったと思います。そして、人生で一番大切なものを教えてくれる人でした。

多感な青年期を迎えると恋の悩みが加わりますが、相変わらずデイヴィッドの境遇は浮き沈みが激しくハラハラドキドキ。登場人物の一人となり、主人公と共に半生を生きたような気分で、長編小説の醍醐味をたっぷり満喫することが出来ました。