美音を武器にする10代、20代の「天才」が次々と現れ、そして忘れ去られるという歴史は繰り返されてきた。しかし、この2人はそうした「時代の寵児」とは一線を画する「何か」を持っている。 特にヌヴーの強い意志の力を感じさせる鋭い音、安定した音程、的確なフレージングには、ただただ驚嘆するしかない。
1曲目のクライスラーのグラーヴェから、そうしたヌヴーの能力が堪能できる。