がんの末期でも快適に過ごせる可能性があります
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治るための治療はもうできなくて「ご家族と一緒にお過ごしください」と言われて送り出される,身体も心もつらい時期を,なるべく快適に過ごすための本です.
基本的には医者が読んで患者に対応するための内容ですが,やさしく書いてあるので,患者でも家族でも読めると思います(医学書のわりに値段も安いし).
痛みとかつらい症状を和らげる薬と具体的な使い方が書いてあり,このとおりやってもらえるなら,必ずしも「末期はつらいだけ」のものではなくなるのではないでしょうか.
人によっては,亡くなる間際まで暴れるほど苦しまれる方もあると聞きます.今年の春,雪の日に亡くなった私の伯母もそうでした.こういう本を,伯母の周りの人が読んでくれていたら,と思いました.