臨床の方におすすめします
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心理臨床学研究の23-3に氏原寛先生の書評がのっており、氏原先生も刺激をたくさん受けたとおっしゃっていらっしゃいます。
統合失調症の方や、思春期の方の他、読むとわかりますが、幅広い臨床をなさりながら、独自の視点で捉えられた貴重な論文の集成です。具体的には、現代の思春期、不登校、境界例、摂食障害、施設ケア、子どもの人権などの、実際の臨床の役にたつ豊かな内容が語られています。その中でも特に、滝川先生の患者さんを大切にし、あたたかなまなざしでの臨床に心うたれております。
幅広い臨床の先生で、発達障害についての知見も新しく、「育ちの科学」1、3、4(日本評論社)の論文も必見です。