ロン・ウッド加入後初のライヴ盤となる、ベスト的な選曲の1977年発表の2枚組アルバム。円熟味を増した泥臭くファンキーな演奏での代表曲連発も良いが(主な会場はパリ)、やはり聴きどころはDISC2の前半<1>から<4>の通称“エル・モガンボ・サイド”。その名のとおりカナダ・トロントのライヴハウス、エル・モガンボでの、少人数を相手にしたリラックスした雰囲気での味のあるブルーズが堪能できる。(麻路 稔)
久々に聴いたのですが、
★★★★★
77年のLP発売時に聴いたときは何か雑で素っ気無くいい加減な演奏だと思って敬遠してきたライブアルバムだった。時が経ち彼らのコンサートを何度も観ることが叶った今になって聴くと、かなり見事な演奏水準ではないか!と驚いた。最近のシャイン・ア・ライトでの音のほうがバンド自体としてはスカスカの演奏だ。コンビネーションというかタイミング、チームワークの素晴らしさがモロに伝わってきた。リマスター効果も抜群でオリジナル盤よりも全体のサウンドがしっかり纏まって収められているように感じた。ミックスもし直した様な印象も受けるくらいの変わりようだ。特に驚いたのがベースの音でしっかり迫力ある音で響いてくる、というよりもビル・ワイマンのベースってこんなに凄かったのか!という感想である。前に40曲のリマスターベスト盤「Forty Licks」のときにも感じたが、本当にこの人は凄かったのだ。皆よりも7歳も高齢で15年程前にバンドを辞したがストーンズサウンドの要だったのかもしれない。ダリル・ジョーンズのベースに慣れてしまっていた自分にとっては素直な驚きだった。やっぱりベーシストといえどもストーンズのオリジナルメンバーは「神」ですわぃ。
腰に響くとは・・・
★★★★★
こういう一体感をいうのだ、と今更ながら聴いてさらに思う作品です。
(特にC面は)
ストーンズが技術的に下手だとか、音痴だとか言われるのは
ある程度仕方ないこととわかっているのですが、
そこで議論が終わるのは非常にもったいないと思うのでレビューしたくなるのです。
バンドを語る上でよく言われるグルーヴ感
(スリルのある、そして時に出てくる異様なオーガズムとでもいうか)
で唯一双璧するバンドは
ジョンフルシアンテの在籍するレッドホットチリペッパーズぐらいではなかろうか、なんて思ったりするほど・・・
とにかく聴いてみて損はないアルバムだと思いますよ。
怒涛のラスト4曲でノックアウト!
★★★★★
もちろんエル・モガンボのブルースもかっこええけど、LPレコードのD面(ラスト4曲)がすごすぎやろ!
ミックはシャウトしまくりでキースはカッテイングしまくりやん。バンド全体がめちゃグルーブしててこれがストーンズ!
個人的にはこのライヴが一番好き、この4連発こそが最高のロック!
ノリのよさが素晴らしい!
★★★★★
ストーンズのライヴ盤は結構ありますが、私はこれが一番好きです。
なんたってノリがイイ!!ブラウンシュガーなんてもうイっちゃってますね。ヤバいっすよ。もうノリノリで歌っちゃいます。(アパートの隣の部屋の方、うるさくしてすみません。)
そして選曲がいい。バラードを全くいれず、全編ノリのいいナンバーで埋め尽くされてます。悪魔、無常、ブラウン、ダイスなどの定番ナンバーもしっかり入っています。(ギミーがないのが残念ですが。)あとはハッピーやホットスタッフが良かったです。イフ・ユー・キャント・ロック・ミーと一人ぼっちの世界のあわせ技にはやられました。他のブルースナンバーのカバーもいいです。
やはりストーンズは本質的にノリ。バラードよりもノリのいいナンバーのほうがストーンズのライブには適していると思います。
生です!
★★★★★
意外に評価されることのない、このライヴアルバムですが、録音は素晴らしいと僕は思います。生の音がしっかりと聞こえてくる、そんな一枚です。
原曲からすれば、かなりラフな仕上がりになっていて、原型をとどめていないものもありますが、それはストーンズだから許しちゃう。
DISC2の「悪魔を哀れむうた」は、よーく聴くとトランス状態になります。この、1曲のためだけに買っても、十分に価値はあります、そのほか、マニッシュボーイもお薦めですよ。
オリジナル、LPジャケットはアーティスティックで、僕は部屋に飾っていました。