この世には確実なことがたったふたつあると昔から言われてきた。死、それに税金だ。それに3つ目を加えるならば、ローリング・ストーンズのライヴ盤は3年おきにリリースされるという事実。明らかに出来不出来があったとしても(絶頂期の1969年のライヴから選曲されたすばらしい『Get Yer Ya-Ya's Out』は優れた例外だ)続々とリリースされるストーンズのライヴ盤の中で、1982年リリースの本作は4作目に当たり、こののちバンドは長い休止期間に突入することになる。
アルバム『Tattoo You』をサポートするツアーから録音されているにもかかわらず、収録されたわずか10曲のストーンズのライブテイクのうち8曲が、初期のトラックか、お気に入りのロックやR&Bの新鮮味のないカバーのいずれかだ。これまでアーティストとしてのカムバックを1度(あるいは3度)果たしてきたストーンズだが、このライヴ盤ではしばばしば、懐メロバンドとなることに抵抗してもがいているように見える。(Jerry McCulley, Amazon.com)
リズムは遅し。ライブのだいご味あり。
★★★★☆
まだビルワイマンがいた。派手である。今これくらいのパフォーマンスができるのは、DJオズマ位ではないか。音がいい。通常の録音とは違いライブでの演奏であるため、リズムがすれ、音も乱れる。でもミックジャガーが歌えば、すべてローリングストーンズ。歓声もひとつの演出となる。アンダーマイサム。このアルバムのしょっぱな。タイムイズオンマイサイド、ダンダン走りだす。Start me up の演奏は最悪。リズムもキレもない。ただミックが歌っているのだ。最後のサディスファクションは一般録音よりもかっこよい。キレもある。スピードがある。メインの曲だ。こんなにかっこいい曲だったのかと錯覚する。最後はジミーヘンドリックスの星条旗を永遠なれのギター音。フェードアウト。こんな時代があったのか、と思いだすと当時はより過激に神経をとがられて音を聞いていたものだ。ミックの歌声がいい。
ストーンズはライブアルバムを聴け!
★★★★★
スティルライフ!数ある名作の中で、1番好きなアルバム
ロックと言う表現で、「カッコイイ」が本当に言えるのは
冒頭のアンダーマイサムからでしょう
これから、ストーンズを体験するかたに
特に若い世代の方には、そりゃ60年代の初期のストーンズも否定はしませんが、
まずは、まずは・・このアルバムから聴いて欲しい!
ラブユーライブのブラウンシュガーもそりゃ、めちゃくちゃカッコイイですが、、
カッコイイですが、まずはこのアルバムを聴いてください
この時期の、キースは
最高に、ロックで言う「カッコいい」です
安心して聴けるというか
★★★★★
このあたりのストーンズはいいですね。
まぁ、音楽なんて結局は好みですから、全ての人がこのあたりがいいと感じるわけはないんですが、私には「しっくりくる」年代です。どの曲がいいとかオススメとかは言いません。40-50代のおやじ世代にはたまらない時期のストーンズ。肩の力を抜いて聴ける一枚、アルバムとしてオススメです。
リマスターで甦った!再評価の名盤
★★★★★
公開された映画のサントラではありませんが、内容は一緒なのですが映画の公開は1年遅れの83年6月でしたので事前予習でしたかね?。当時はストーーンズのフルコンサートを観るなんてことは来日中止騒動もあっただけに夢に過ぎず、たとえ映画であっても非常に興奮を以って公開されたと記憶しています。小生も確か東京で社会人になったばかりの頃、札幌から遊びに来ていた兄と銀座の映画館に観にいった。前のほうの席で始まる前から興奮気味で、実際アンダーマイサムが始まると会場はやんやの喝采が起こった。直近の動くストーンズが観れるだけでも大興奮だったのです。
このCD(LP)はラブユーライブに続く実況録音盤で、82年に発売されたときはすぐに購入した。発売当時はシングルアルバムだったので曲数も少なく少々不満だったけれど、今になっては熱い演奏が続く内容なので長さ的には丁度良いかなと思う。キースとロンはこの頃はもう双子の兄弟のようにプレイが似通ってきているのでバンドアンサンブルは最高だ。コンサートでこなれているきているのか曲のスピードも早く息もつかせない。リマスターで音質も格段に向上しているので非常に満足して聴けた。選曲等で評価的にはイマイチのようですが、昨年公開のシャインアライトよりも当然ですが若々しい荒っぽさが堪らないですよね。
最高のリマスターで名盤!
★★★★★
私が一番好きなストーンズのライブ盤は、「偉大なるライブ」です。ヒット曲満載であり(演奏はゆるゆる!)、貴重なエルモカンボでのライブあり、2枚組みの全体とおしてまさにストーンズそのものです。
そんな「偉大なるライブ」のあとのライブ盤だったので、比較するとチョッときついのですが、アナログ時代でも一枚モノで、コンサートを体感するにはチョッと短すぎるのでは…という点があり、おまけにジャケットも偉大なるライブのかっこよさに比べると安っぽく(特に中見開き)、契約枚数消化のための発売かとも思いました。よく言われているとおり、一枚目のライブ盤と最初と最後の曲順を合わせるなどといった面白みもありましたが、それもなんか企画モノという感じを大きくしただけでした。
ですが、今回のリマスター盤を聞いてびっくりです。ミックがつかみかかって来るようにアグレッシヴにせまってくるのです。演奏もグンとワイルドになっており、これまで何故こんな素晴らしい演奏を聞き逃していたのかと自分自身不思議な感じがしました。リミックスしたかのような感じなのです。短いと思った収録時間も圧倒的な演奏の前では、アルバム全体で長い一曲と言う感じになり、CDをリピート演奏すると不思議に反復が気持ちいいのです。短いのがかえっていい感じを生み出していると言う感じなのです。
今回のリマスターで、私の中では、このアルバムは確実にストーンズのアルバムの中でも上位にランクされることになりました。名盤と言って全然過言ではないと思います。
私のようにこのアルバムをあまり聴いていなかった、あるいは全然聴いていなかったと言う方がおられたら是非このリマスターを機に聞かれることをお勧めします。ロック歴、ストーンズ歴35年のおっさんが間違いなくお勧めするものです。