眺めるだけで楽しい好企画
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もともと眺めるだけで楽しめる本を意識して作られていると思うが、十分それに応える内容だ。
インド系文字、アラビア文字、漢字やハングルはもちろん、ロシア文字で書かれたアジア系言語など、あまり他で紹介されたことのないものまで載っている。
インド系の文字(タイ文字やクメール文字なども含む)は種類が多いためか、1ページに1つの文字を紹介、という形式になっている。そのため、結果的にアラビア文字などについての方が、一つひとつを深く掘り下げた内容になっている。
個人的にはより多様なインド系文字にもうちょっと紙幅を割いて欲しかったが、これは好みの問題だろう。
できれば次は、インド系の文字だけで一冊作ってほしいなぁ。
文字ファン必見の高級娯楽本
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外国語の中でも、僕が惹かれるのはアジア系です。
それは別に地域愛からではなく、文字の面白さ。
もし僕が日本語ネイティブじゃなければ、日本語は
もっとも面白い文字の言語だと思いますが、
それ以外にも、アラビア文字、インド系文字は
これほどまでに面白いかと思えるくらい面白いのが
多いですよね。
単に形や姿が面白くて美しいと思えるような文字ファン
には最高の、高級な娯楽本であろうと思います。
子供のころに昆虫図鑑をずっと眺めていたときのように
これを眺めてすごしてしまいそうです。
しっかり学ぼうという人には向いていないかもしれませんが、
次にどの外国語を勉強しようかなぁと思いながら、
ボーっとするのにはいいカタログだという見方もあるでしょう。
とにかく楽しいです。
アジア各文字を体系化
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本屋さんで見れば解りますが、この本はライトな図鑑です。100ページ程度で広く浅く。そう思って大して期待しなかったものの、こういうのが好きなので買いました。すると、期待以上の魅力が詰まっていたのが嬉しい誤算でした。
確かに広く浅い図鑑です。だけど、各項目(各国の文字)の羅列ではなく、それらが無理なく体系化されていました。アジア各国の文化に興味があった私としては、どの文字も見た事があったのですが、この本を読んで初めて浅いながらも解ってきました。
昔バンコクに行く前に、旅行会話程度のタイ語を覚えようとしたのですが、あの時、何であんなにタイ文字がチンプンカンプンだったのかが、今になってよく解りました。(笑)
他にも、アラビア文字の書体の違いや言語の違い、漢字系文字の構造など、興味深い内容が満載で、とても100ページ程度だとは思えません。
読んでいてとても楽しい本ですが、勿論、何度も言うように広く浅い図鑑でしかありません。
でも、この中の特定の文字に興味を持ったならば、その文字の専門書を読めばいいんです!
そういう意味から、この本はアジアの何処かの国の言語に興味を持つ切っ掛けになれる本でもあります。
文字っておもしろい
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アジアに旅行すると、看板がおもしろくて、『読めたらいいなあ~』と
思うことがありますが、そんなちょっとした憧れに、ほどよく、満足させてくれる本です。
写真もおもしろいし、解説も申し分ありません。
また、すでに滅んでしまった『西夏文字』などで、年賀状を書いてみよう!とか、遊びゴコロも随所にあり、気軽に楽しみながら、文字の奥深さを学び、知的エンターティメントとして楽しめます。