薄いけど、大変良い本
★★★★☆
ソフトウェア開発のマネジメントが日本人は苦手だ。作るものもマネジメント状況も目に見えないからだ。さらに、プロジェクト計画作成や進捗管理に適切な手段が無く、上司も昔の経験が活かせないために、経験と感情によるマネジメントが行われる。結果、ほとんどのプロジェクトが失敗していると指摘する。
ソフトウェア開発の最初に完璧な計画ができるはずがない。現状で世の中でプロジェクト計画と呼んでいるのは、著者に言わせれば、単なる初期計画だ。要件定義、仕様確定完了まで、延々とプロジェクト計画の精緻化が続く。それがマネジメントだ。仕様が確定したところから作り始め、計画書は成果物を明らかにしたネットワーク図で描くこと。ソフトウェア開発に関わる人間必見の書。