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コロヨシ!!

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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“掃除”を知れば、はまります!! ★★★★☆
これは、好き嫌い、わかれるかもしれない。
作者が描くのは、
常に、
ありえない世界。
いや、ありうるかもしれない、架空の世界か。

今回もまた、
その世界をベースとした物語。
国家統制のとれたその国では、
古来より“掃除”が伝統として親しまれてきた。
しかし、あるときを境に、
その国では“掃除”は禁止され、
スポーツとしての“掃除”が、
高校3年間のみ許される競技となった。
隣国や他国では、
武道となり、
また、舞としても発展している“掃除”。

主人公は、
ひそかに子どものころから“掃除”を続けている、
高校生の少年。
国家が統制せざる得ない“掃除”の過去、
ある日突然に姿を消した祖父、
そして、自分では抗えない自らと“掃除”の関係、
謎を抱えながらも、成長していく、
彼の物語である。

常にそうなのだが、
この独特の世界観の描写が非常に絶妙。
例えば“掃除”のルールについての説明や、
競技や、舞のシーンの描写など、
見たこともないのだが、
なんとなくイメージできる気がしてくる。
立体的に描くのが秀逸なのだ。

そして、もう一つの特徴を、
謎を、謎のままほっとくこと。
その方が、よりSF的な空想感を広げられるし、
イメージの許容を無限に広げてくれる。

ある意味、部活を主軸とした、
高校生の青春物語と言えなくもないが、
そう言いきれない、世界観の大きさがある。
ラストがかなり駆け足な感もあるが、
読後感もさわやかだった。

“掃除”がイメージできれば、
相当楽しめる作品だと思います。
ラノベで「ピンポン」 ★★★☆☆
異なる歴史を辿った日本を舞台に、高校生が「掃除」に青春をかける物語。
「掃除」は様式化された武術にも似た競技で、高校の部活動で行われ、全国大会も開催されたりします。

掃除の歴史に深く関わっているらしい謎の祖父、これまた謎だらけの父、主人公に小遣いをねだるかわいい妹、エロ生意気でハイソな幼馴染、掃除の天才的プレーヤーであるまたまた謎の親友や謎の後輩、一見役に立たないぐーたらだけどとんでもない実力を持った部活顧問等々、ラノベっぽいキャラの立った登場人物らが、松本大洋のマンガ「ピンポン」を後追いした流行りのスポーツ青春物の筋立て(素質に恵まれた主人公の小さな成功と挫折、ライバルの登場、努力と友情による復活)にのっていきいきと描かれています。

残念なのは、結末に至っても謎はほとんど残されたままなこと。本作では設定と主人公の動機が説明されただけで、本格的に物語が動き出すのは次作以降になるようです。その割にはやたらとページ数が多いのも気になります。

設定や描写は三崎小説っぽく微に入り細に入り書き込まれているものの、架空のスポーツであるためか、卓球、シンクロ、野球、駅伝、高飛び込み、ボクシングといった類似する他の作品と比較するとリアリティは数段落ちる印象を受けます。

たぶん当初からアニメ化を念頭に書いたのかなと思わせるに十分ですが、見てみたい?と聞かれると「別に……」と答えてしまいそうな気がします。「ピンポン」で例えればペコとスマイルを合わせたような主人公がドラゴンみたいな後輩の女の子と陰謀に巻き込まれる話ってことになりますが、アクマとチャイナがいないせいでいまいちなのかもしれません。

ピンポン (1) (Big spirits comics special)
映像にしたほうがいいのでは? ★☆☆☆☆
よくわからない内容でした。灰塵とかよくわからない語句が多々でてきて、正直内容がさっぱり伝わってきませんでした。
掃除という競技の風景や内容、動きが、難しい語句で表現されていて、イメージがしにくいし、全く理解できませんでした。
掃除部というテーマは面白いと思ったのですが、ストーリーも才能あるスポーツ少年の挫折と栄光というなんともベタな展開ですし、私はこの本の魅力が全く分かりませんでした。

ただ、映像化にすれば、掃除での試合の迫力とかおもしろさが理解できておもしろいのではと思いました。
三崎亜記 新世界への挑戦を評価 ★★★★☆
透明感のある文体と独特の世界観を積み上げながら、等身大の人の心の機微を描いてきた三崎亜記が、新世界にいきなり踏み出した。
本屋でチラ読みしたときには、これまでの作品世界と共通の言葉でもあり、同じような世界の延長と思いきや!
有川浩のベタベタLOVEと武士道シックスティーン的なモノを中心に進んでいく最初の100頁程度は、正直辛かった。なまじ三崎文体が残っているので、余計に辛い。優等生が無理して語る猥談のような、こっちまで気恥かしい!という感じ。
しかし、そこを超えるころから、三崎ワールドとの折り合いがつきはじめ、後半はグイグイと読み引かれ、読了。従来の作品より、背景を詳しく描き、登場人物も多いので、既に作者も明らかにしている次回作から数作で描く中で、最終評価に至るかな。
新世界・新境地とはいかなかったので、三崎ファンとして星4ですが、ファン以外には3.5でしょうか。ただ、有川さんや誉田さんのファンの方には違和感ある作品なのではないかな?は余計なお世話ですね、失礼しました。
世界に入り込めず ★☆☆☆☆
近未来に掃除という競技があるという面白そうな設定に惹かれて読み始めた。非常に凝った世界観を構築している小説なのだが、残念ながらその独特の世界にどうやっても入っていけず、また登場人物にも設定にもまるで現実感を感じられなかった。せっかくだからと一生懸命に半分ほど読んだが、ついに挫折し、最後まで読み通せず。がっかりしたと言わざるをえない。