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国際化時代の地域経済学 第3版 (有斐閣アルマ)

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 有斐閣
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地域づくりNPO、自治体担当者の必須知識かも ★★★★☆
 バブル崩壊前後に町おこしのブームに乗ったものの、借金だけが残ったという地域も多いようです。
グローバル化した経済の中で、自分たちの地域の立ち位置を分析しないまま、「祭り」として町おこしに
無謀な投資を行なった結末といえるかもしれません。

 現在、地域経済学は、国内の地域間と国際経済関係を同レベルで扱う研究が進んでいるようで、本書
はその基礎をコンパクトに解説したうえ、国の地方開発政策について検証しています。
 自分たちの地域の経済はなぜこうなったのか、今後はどう対応すればいいのか、基本から考える場合
の良い入門書だと思います。第3版となり内容もアップデートされています。
 ただし「企業の立地論」や「地域内再投資論」など興味深いテーマはさらっとしか触れておらず、別に
学習する必要があります。半分を占める国の政策の検証は、ざっと読み飛ばしてもいいでしょう。

 なお、第4章「地域づくりをどう考えるか」だけ、国の政策に対する「憤怒」が噴出するような筆致でちょ
っと戸惑わされます。他の章が教科書風な記述なだけに、本書の価値を下げたかも。 (もっとも別な
意味では面白く読みましたが・・・)
「国は悪者」という視点から、地域経済学の論点を総合的に解説 ★★★★☆
1章と2章で、地域経済を巡る多くの視点・論点・学説を総合的に解説。沢山のものが詰め込まれ専門用語が連発されるので内容が解りにくい。しかし、学ぶとは「自分が何を知らないか」を掴んでいく行為なのだから、ちんぷんかんぷんな用語が出てきても、「思わず微笑んでしまい(内田樹「狼少年のパラドクス」P.184」ながら読み進めていくべき。統計による分析や文献の紹介も多い。3章と4章は、国が悪者という視点から、地域政策の破綻を力説、住民が主体となった開発の必要性を説き事例からその展望を語る。こちらは著者グループの「主観」が色濃く、解りやすいが書かれたことを鵜呑みにするとかなり視点が偏りそう。後半のイデオロギー性に注意して読めば「地域経済を学ぶ入り口となるヒント」が満載で役に立つ本。