幼い子どもを持つ全ての保護者に読んで欲しい。
★★★★☆
保健室の先生が書いたノンフィクション。短編で読みやすい。
子どもたちを取り巻く環境もストレスに満ちている現代で、子どもたちが本当に求めているやさしさ、温かさに応えることのできる大人でありたい。
それは特別ではなくて、子どもの気持ちと体に寄り添うことなんだ。
…と気付かせてくれる一冊。
保健室に置いてほしい
★★★★★
自分は2年間高校で保健厚生部長という役職をやっていました。長年教員をやっていた中で、養護の先生というのは学校の中では「特別な存在」でした。なぜ特別なのかの答えがこの本の中にあります。一般教員から見て養護の先生に対して持っていた「不満」や「非難」が彼女達(男の養護の先生には会ったことがないので)の側からは「そういう理由があったのだ」と言うことが今理解できました。本の舞台は小学校ですが、中学や高校の保健室にも置かれて傷ついた生徒達が読むような本になることを望みます。
素敵に哀しい
★★★★★
優しい人たちの物がたりだと思う。優しいがゆえに傷つく子どもたち、その子たちを支える、あるいは支えようとしても支え切れないかなしさを抱える保健室の先生たち、そしてその子どもたちと先生たちをしっかりみつめようとする作者。
保健室の中でひっそりとくりひろげられる、つらく、そして美しい心のものがたりを、少しでも多くの人に読んでもらいたいと思う。