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ソニーとSONY

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本経済新聞社
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本書は何を伝えたかったのか ★★☆☆☆
本書は95年頃からのソニーの出来事が小説仕立てのように書かかれており、余計な情景描写等も多く、結局本書は何を伝えたかったのがよく分からなかった。

例えば「出井は出社するとき、ネクタイを着けず、タートルネックなどで楽な服装で自分の部屋に入っていった。」(P158)、「大学生やOLが見上げていたからくり時計が昼の12時を告げる頃〜」(P114)など、臨場感を出すための飾り部分も多く、読んでいて間延びがする。

読む人の目的にもよるが、個人的には日本経済新聞社ならではの視点や問題提起等を期待していたが、これらは「あとがき」に5ページ程度書かれているだけであった。大部分は「ソニーの出来事」が情景描写を加えて書かれているだけ。

企業の出来事としてはよく書かれているが、全324ページのうち付箋を貼った(個人的に参考になった)箇所は20ページ程度。

ソニー関連の書籍では、「技術空洞」、「ソニー病」を読んだが、これらはソニーの経営の実態や問題提起等がそれなりに掘り下げられており、同じような目的であれば、こちらをお薦めする。
苦悩がよく伝わってきます ★★★★☆
出井会長体制から、ハワードストリンガー会長体制へと、経営陣が移り変わる前後の状況、各トップの動きなどが書かれている。

業績悪化による、出井全会長の苦悩が大変よく伝わってくる。
ソニーの10年 ★★★★☆
95年に社長に就任した出井さんを中心にこの10年のソニーの歴史を中心に物語りは進む。

世界に名だたるソニーという会社。しかしこの10年の歴史を振り返るとまさに迷走を続けているとしかいえない状況であったことが本書を読むと良くわかる。

時代の変化に翻弄された10年。そして次の時代へと今まさに踏み出そうとしているソニーの姿も見て取れる。今のソニーの姿を真実に見せてくれる。
まるで小説のようでした!〜つい最近ソニー系の企業に転職しましたが・・・ ★★★★★
最近ソニー系の企業に転職した私です。

筆者の言うとおり、「ソニー」は日本の企業でありながら、とてもユニ
ークな会社です。そのことを、毎日肌身で感じているのですが、このよ
うに1冊の本として読むと、「なるほど!」と実感します。

この10年間の流れを、新聞社の記者の目線で、事実に基づきながら、
克明に描かれています。

また、過去の歴史や創立者・功労者方の記載もあるので、中途社員とし
ては、大変勉強になりました。

内容も濃く、また興味のある話題も多く、まるで、小説のように臨場感
溢れる内容でした。

ストリンガー会長の英国の新聞でのインタビューからも伺えますが、
「欧米の企業のようで、実はとてもウェットな日本企業」というのが、
私の「ソニー」に対する印象です。

でも、「ソニー」だからこそ、このような本が出版されたと思います。
情報をオープンにし、そして社会の注目度が高いからこそです。

是非、お勧めします!
これは、愉快!まさに事実は、小説より・・・だ ★★★★☆
出井さんが社長になってからソニーがどう変わっていったかを、出井さん他の経営層の発言や行動、財務状態などから時間順にたどった本です。彼らが、何を考え、どう行動したか、経営チームの間の人間関係が、描かれています。ソニーのトップにたっていた人たちの経歴、ソニーの歴史やこれまで、などにも触れられています。

いや、内容の濃い本でした。経営戦略、経営者の役割、経営するという仕事、経営チーム運営の難しさ、多角化した企業のマネジメント、ソニーの風土、経営チームの苦悩、技術の管理の難しさ、商品開発、ライバル企業との競争、M&Aなど、読みどころ満載です。

興味深い事柄が多かったためか、小説のようにスラスラ最後まで読めました。愉快でした。