漢字への興味が湧いてくる良書
★★★★☆
面白い。漢字の発祥に神や軍事がいかに関わってるかが分かるだけでも目から鱗。
余りの面白さについ「常用字解」を買ってしまったのだが、本来は「白川静さんに学ぶ漢字は怖い」と対で買うのが望ましいのかも。
非常に面白くて読みやすい
★★★★★
感じの成り立ちをとても丁寧に説明しているので漢字の意味も含めて
漢字はとても覚えやすいです。この本を読むと日本人と会話の一つ
話題にもなりますし、さらに自分の印象もアップ!!!
日本人も漢字の成り立ち知らない人が多いようです。
それからそれへと漢字がつながっていくのが面白く、興味を引かれました。
★★★★☆
共同通信社編集委員兼論説委員の著者が、漢字学研究の第一人者である白川静(しらかわ しずか)に取材して、漢字の成り立ちを紹介していく本。200頁に満たない分量なので、取り上げた漢字もほんのひとにぎり。それでも、漢字には色んなつながりがあるなあ、奥が深いのだなあということが分かりました。
あるキーワードをめぐって漢字がつながっていくのが面白いですね。たとえば、【人】をめぐる漢字の章。人 → 従 → 比 → 北 → 背 → 屍(「死」がない漢字) → 久 → 柩 → 大 → 天 → 夫 → 見 → 兄 → 光 → 先 とつながっていく様は、不思議に魅惑的で、パズルみたいな楽しさがありますね。あるいは【目】をめぐる漢字の章で、媚 → 蔑 → 夢 → ●(ごめんなさい。漢字が表記されません。読みは、「コウ」「しぬ」「みまかる」)とつながっていくあたり。呪術的で、面白かったなー。
漢字の成り立ちや関連性に目をむけるきっかけをくれた本書と、それに続く白川静さんに学ぶ漢字は怖い。漢字に関心がある方におすすめします。
小学生と漢字の歴史にふれる
★★★★☆
小学生に、学校で勉強する漢字について話す時にこの本を使いました。
漢字クイズを出して、「答えは何だと思う?」とおしゃべりしながら・・・
どのページからでも気軽に読めるし、イラストもあり、良かったです。
漢字に興味を持たせるきっかけ作りになったのではないか。と思います。
漢字に興味の「無い」方も
★★★★☆
色々と問題も起こっているようですが、漢検ブームなど、世間の漢字への興味は以前よりも高まっているように思います。難読漢字や画数の多い漢字など、確かに読めたり書けたりすると楽しいのですが(私自身、受験はしませんでしたが「漢検本」を購入したこともあります)、クイズやゲームを楽しんでいるようで、なんだか「勉強している」「学問している」気はしないし、「こんなの覚えて意味あるの?」という疑問も生じます。
そんな中、こちらの本は漢字をあくまで象形文字として、その成り立ち自体を素人にもわかりやすく解説したもので、ジャンルとしては古代文字学に分類されるのだと思います(もちろん、素人にもとっつき易い「入り口」のみですが)。新しい驚きに満ちた本です。漢字に興味が無くても、考古学、文字学、中国古代文化などに興味のある方ならきっと楽しめると思います。そして、身近に溢れる漢字に隠された意味を知ることで、日常が少し楽しくなると思います。
また、音や部首は似ているのに、肝心の意味に脈絡がないように思い、「覚えにくいなー」と思いながら学生時代、無理やり暗記した漢字群に実はこんな「脈絡」が・・・!学生時代の自分に読ませてあげたい1冊でもありました。