句読点
★★★★★
皆さんと同じように仕事で多くの文書を書きます。自分でも読点「、」が多すぎないか?と気になることがあり、書店で見かけて目次に句読点の項目があったので、(前に買ったよなーと思いつつ)また買ってしまいました。
結論としては・・・してやられましたね(笑)。句読点の打ち方の歴史に始まり、さまざま文学作品、昔の新聞記事を縦横無尽に引用して、いかにそれが難しく、無原則で転変を繰り返してきたか、が語られます。・・・勿論正解なんてなかったんですね。読んでいて、困ったなーと思いつつ幸せになりました。その他さまざまな論点から「日本語の難しさ」「日本語の素晴らしさ」が論じられていて、文法は覚えられませんが、倦むところがありません。
しかし本書は要注意です!私は地下鉄で読みふけっていて、小沢昭一氏の本からの引用部分でデヘデヘ笑って吹き出しそうになり、弱りました。井上ひさしは困り者です。
大人になっても楽しめる日本語文法です。
★★★★☆
僕らは、国語の「文法」を楽しく学んだ記憶があるだろうか?
井上ひさしの『私家版 日本語文法』の楽しさには、驚いた。
その時の気持ちを、この本の背表紙を見るたびに思い出す。
格助詞の「が」の出世から、振仮名損得勘定(ルビはそんかとくかをかんがえる)など、それぞれの役割から国語の歴史的な話題まで、かなり楽しめます。
気持ちを切り替えたい時、書類やビジネス書を閉じて、コーヒーを飲みながら、この本を、ちょっと読むと、気分転換にもなるような気がします。
大変参考にさせていただきました。
★★★★★
大変参考にさせていただきました。
井上ひさし氏の日本語に対する分析は大変精度が高
くまた科学的な考察がなされているところは非常に参
考にさせていただきました。
読んで面白いが難しい日本語文
★★★★☆
日本語の難しさは、特筆ものです。
義務教育で学んだ文法はすべて忘れてしまっています。
しかし、井上ひさしの日本語文法は少しだけ脳裏に焼きつきました。
文章を書いて第三者に著者の意図を理解してもらうためには、文法を一から学ぶしかないと思い読みましたが、まだまだです。
この本を読んで、日本語文法に凝ってみようと思いました。
とても面白い
★★★★☆
最初は日本語文法を学ぶことを目的に買ったのだが、
本書で日本語の文法を学ぶ、というより、
日本語に纏わる様々なエピソードを楽しむ、といった感じで
当初の目的とは違ったが、とても楽しい内容でした。
日本語文法なんて興味ないとか、
文法なんか知らなくたって話せる
(井上氏はむしろこの立場なんだと思います)
という人でも、日本語を使っている人なら誰でも楽しめる本です。
本書に載せられている引用文の多彩さにも驚きました。
(難い文法書から下世話で猥褻なチラシの文章まで!)