「漢方」や「薬膳」というと難しく聞こえるかもしれませんが、実は
「自分の体質や体調に合ったものを食べて、カラダを健康に保つ」
というシンプルな考え方が基になっています。
日本では、ＴＶ番組で「○○がカラダにいい」と言えば翌日みんなが
その食材を買いにスーパーへ走る……という消費行動が目立ちますが、
体質は人それぞれ違うし、同じ人でも時期や年齢によって異なるので、
その時に自分のカラダに合ったものを美味しくいただく、というのが
漢方で言う健康法です。

この本では、冒頭の簡単なアンケートで５つの「燃えタイプ」に分け、
自分のタイプに合ったレシピを見つけることができます。
また、最後に食材別の効能や、カラダと味、内臓の働きとの関係など
も書かれているので、その時の自分の体調に合わせて食材を選ぶ
こともできます。

カレーはもちろん、他の料理にも応用できる漢方の知識が貴重なので、★５つ。

初めにごく簡単な体質診断があり、５つのタイプに合わせた食材を使ったカレーが紹介されています。
料理本らしく、タイプを5色に分けてわかりやすくしています。

作り方をみると中華？と感じるかもしれませんがれっきとしたカレーです。
鍋ひとつでだいたい30分以内に作れそうなものばかり。
カレーは時間かけて煮込むものという思い込みはこの本で打破されました。

サイドメニューも単品おかずとして出せそうです。
大人向きかなと思ったらドライカレーやチャーハンもあり、子供にも十分適用できます。

代謝促進がポイントなので、冷え性やメタボ気味の方におすすめです。

なんというタイミングで出版されたのでしょう。
ムシムシして元気がなくなるこの季節。無性に
カレーを食べたくなって、手に取りました。ページ
いっぱいの写真が食欲をそそります。

「薬膳」といっても、難しくありません。自分の
タイプを「黒」「青」「赤」「黄」「白」から選び、
そのページのメニューへジャンプするだけ。どの
レシピもシンプルに書かれているので、チャレンジ
する気力が湧いてきます。　

これからますます暑くなってきますが、この本が
あれば夏を乗り切れること間違いなしです。