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私の体験的ノンフィクション術 (集英社新書)

価格: ¥714
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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文章を書く人への素晴らしいノウハウの宝庫 ★★★★★
宮本常一の足を使った取材と調査の仕方に強い感銘を受けた著者が、ノンフィクション作家としてんがねんの体験から学んだ仕事の仕方について、懇切丁寧に具体的な例を挙げて書いた本書は、文章を書いて生きようと考えている人にとっての奥義書であり、著者の誠実さが漲っている点で素晴らしい手引書である。「取材の一番の基本動作は、とにかく歩くことである」と考える著者は、人間を訪ね当てて話すことから始めて問題を煮詰め、問題を明らかにし意識を研ぎ澄ませて仮説を実証していく。その具体的な例として引用する「遠いやまびこ」のケースは、この人が誠実で真摯な作家であることを証明している。統一教会の元会長が書いた本の内容をパクッて、醜い日本を美しいように摩り替えて首相になった、安倍のようなペテン政治家が支配している日本にあって、佐野真一という本当に土性骨の座った作家が健在なのは、何と素晴らしいことだと思わずにはいられなかった。カネのために雑文を書きまくっている作家が圧倒的な時代に、日本を心から愛している著者のようなまじめな作家がいることは、本当に嬉しいことだと晴れやかな気分の読後感を持てて嬉しい限りだ。
事実に謙虚であれ ★★★★☆
 事実ã‚'伝えると信じられられているæ-°èžã‚'読ã‚"でも、どうã-て空ç-Žã«æ„Ÿã˜ã‚‰ã‚Œã‚‹ã®ã ã‚ã†ã‹ã€‚「社会の木鐸」とされるジャーナリズムの最è¿'の主張は、みな借り物の意見、あるいはä¸-の流れに迎合ã-た意見にã-か感じられないのはなぜだろうか。

 ã"ã‚"なç-'問にぶつかっていた私は、ã"の本に巡りあって、事実というものの存在の大きさにæ"¹ã‚ã¦æ°-づかされまã-た。いま、ä¸-é-"ã‚'跋扈ã-ているのは「結è«-が最初から決まっている事実」ã‚'描くã"とでã-かありませã‚"。ã-かã-、事実に謙虚になるというã"とは、そã"から最初には思い描いていなかった結è«-が導き出される可能性ã‚'å-ã'å...¥ã‚Œã‚‹ã¨ã„うã"とです。それには勇æ°-がå¿...要です。そã-て、その勇æ°-がいまのジャーナリズムには欠ã'ているのです。
 本å½"のジャーナリス!ãƒ!!ˆã§ã‚った宮本常一に感銘ã‚'å-ã'、自ら事実と格é-˜ã™ã‚‹ç­†è€...の姿が自伝的に描かれた本書。いまの時代にとてもè²'重なものであると思い、感動ã-まã-た。

格闘するドキュメンタリーの実際 ★★★★☆
民俗学者・宮本常一氏の「歩くドキュメンタリー」に感化された著者が、ダイエーや正力、出版界を斬るドキュメンタリーの尖兵として活躍していること自体が、素晴らしいことだと思います。

数々の著作を執筆するための調査、推理などを実例として、機上で専門用語をまき散らすのではなく、著者の言う「小文字」で訴える、格闘するドキュメンタリーの実際を見せてくれます。

ただ気になったのが、本書の直前に『だれが「本」を殺すのかPART2延長戦』を読んだところ、非常に内容が重複していました。というか、そちらは講演録なので、いたしかたないのですが、連続して読むとちょっと損した気分…。もし読むとしても、こちらが先ですね。

ノンフィクションの真髄 ★★★★☆
ノンフィクション技法を解説した本は数あるけれど、これほど本質に迫ったものは読んだことがありません。
民俗学者の宮本常一氏の軌跡を調べ、人物そのものを浮き上がらせるまでの解説は抜群です。
このエネルギーはどこから? ★★★★☆
今、最も輝いているノンフィクション作家、佐野眞一氏のノンフィクションライター入門。氏のこれまでの著作を例にして、具体的に書いてあるので生き生きとして面白い。民俗学者・宮本常一の評伝、東電OL事件、ダイエー中内帝国の内幕、巨魁と言われる謎の人物の評伝等々、その興味の湧き出る源泉をしることができる。それにしても、私と同じ年齢の団塊世代であり、どんな現場にも出向くそのエネルギーの源泉をもっと知りたいと思った。