登場人物への思い、折り目正しい表現
★★★★★
DVDを見てからCDを買いました。登場人物の心中、各場面の意義を丁寧に掬いあげて曲にしていると思います。ホイッスルを使う、ホースで泡音を出す、というユニークな趣向もありますが、基本的には折り目正しい作曲で、その折り目正しさが私の耳には快いです。お人柄でしょうか。確か松下さんが音楽大学最終学年の時の作、出演の役柄は小学校の先生ですから、一夏教育実習に赴いた美しくて真直ぐな大学生が、接した子供たちのために音楽の形で残したプレゼントのようにも聴ける作品、と評したくなります。CDに付属したインタビューがあるのですけれども、受け応えがしっかりしていますね。映画でも音楽室の場面でピアノを弾く松下さんは(いい意味で)目の色が変わっていましたが、その場面と同種の、一途さが感じられました。もしまたNHKに長期登場される機会があれば教育テレビで「作曲入門」の番組でも担当されれば、と念じています。
凄いです。
★★★★★
DVDを見た後、このCDを買いました。DVDの制作担当を見ると松下さんが音楽を担当しています。東京音楽大学ピアノ科(音大の中でも難しいらしいです。)を卒業されているので、かなり期待していました。暗い曲もありません。特に4番目の「がんばれ隼人」のホイッスルも担当されていて、本物の学校の先生も充分出来ます。購入してからずっと家にいる時は鳴らしています。元気が出てくる曲ばかりです。
懐かしい感じの曲。
★★★☆☆
映画『チェスト』のサントラですが、映画は観ていないので、オフィシャルサイトで試聴した感想を書きます。あまり好みじゃなかったので、ピンと来ませんでした。しかし、流石に松下奈緒さんだけあって、完成度が高いイージーリスニングになっています。懐かしい感じの曲ばかりです。同じ曲の違うバージョンが何曲も有りました。20曲目の主題歌『流れる雲よりもはやく 映画Version』の感想は、『poco A poco』の歌の感想と同じです。
最高のサウンドトラック!
★★★★★
ピアニストであり、ピアノ関連の作曲、また最近では女優としても大変定評のある松下奈緒さんですが、今回は映画“チェスト”に先生役として出演し、サウンドトラックの曲を書き下ろし、アレンジをし、主題歌まで歌うというマルチな才能をいかんなく発揮した作品です。
ピアノを中心とした曲ばかりでなく、オーケストラアレンジなどの曲も大変心地良いものになっています。
映画のサウンドトラックだけでなくヒーリングミュージックとして聞いても大変良いと思います。
ただ、ほんの少し残念に思ったことは川村結花さん作詞・作曲で松下奈緒さんが歌う主題歌“流れる雲よりもはやく”についてでしょうか。
確かに昨年の映画“ピアノの森”の主題歌“MoonShine〜月あかり〜”より格段の進歩は遂げています、でも、(歌を聞いていてみて)何かが足りない・伝わってこない気がします。
良い才能がたくさんある彼女だけにゆっくりでも良いから改善をして欲しいものです。