国1・家裁を受ける人を対象とした参考書であるから、内容が難解になるのは
仕方ないところである。
が、もう少しわかり易い解説・解答も可能であろうに、あえて、難解な解説をしている節もある
またこの本を分かりづらくさせている最大の要因は、紙面のレイアウト、編成である。これが読む側の意欲を端からそぎ落としてしまう。重要ポイントの印が多用され何が基本的で重要な事なのかも分かりづらいし、見出しが本文と同一の字体・大きさであったりと、細かい点ではあるものの、これらに対する不配慮によって確実に動機づけが低下させられてしまう。
統計・測定関係の書物を複数冊読んでおり、基本的な知識は持ち合わせているという人ならば、試験直前の復習として役に立つであろうが、少しでも苦手意識のある人にはあまり薦められない。
中身自体は重要事項を確実に抑えており、決して悪くはないのだが、レイアウトの不味さによってそれらがほぼ「台無し」になってしまっている。あまりに惜しい本である。