この本はブコウスキーファンにはお勧めしたい。
本の内容は、彼の詩の朗読会のための旅や彼の初のヨーロッパ旅行について、
彼が自由に記述しているというものである。
彼の小説は自伝的要素が強いので、そういう面では、
その他の小説(『ポスト・オフィス』や『くそったれ少年時代』)
等と同じではあるが、この本はより実録的要素が強く、
ブコウスキーの素顔がより鮮明になるのではないかと思う。
特に彼の故郷ドイツへ初めて戻った時の事などは読んでいてとても興味深い。
彼の理解をもっと深めたいと思った人にとって、
彼の素敵な一面をまた一つ教えてくれる良作であると言える。