苦しかった、悔しかった青春時代
★★★★★
大学時代に私もアメフト(準体育会系)をやっていたため、本書の情景がいつの間にか自分のプレーにダブってきました。私はオフェンスタックルと言う最前列のポジションを勤めていました。また、最終学年では主将もやりました。そこで多くのメンバーを纏める難しさも学びましたし、プレー中に余りの暑さに「ここで負けてしまったらディフェンスと攻守交替できるから楽かな・・・」と思った瞬間の情けない自分を思い出しました。どれも今思えば非常によい経験でした。今では卒業して15年程経過し、同期は地方に行ったり、田舎に帰ったりでほとんど会う機会がありませんが、やはりその当時の自分の支えは同期や先輩、後輩たち仲間だったことを改めて思い知らされます。そんな友情や青春を体現できるのが本書です。仲間の友情や女性に対する思い。そして悲しいときの酒や嬉しいときの酒。スポーツを通じて誰もが感じる泥臭さを是非本書でもう一度再現してもらいたいです。
面白い!
★★★★★
独断と偏見で申し上げれば、これは「男子」向けな小説です。
ガキの頃、楽しいことを目の前にした時、ワクワクと嬉しさで頬が緩んでしまう
・・・そんな本でした。
「男子」に戻ってワクワクしたいオヤジの皆様には特にオススメです。
スポーツやら部活で汗を流したあの頃の気分に戻って理屈抜きで楽しめる本です。
不覚にも声を出して笑ってしまった
★★★★☆
毎週1冊くらい本を読んでいるが、数年ぶりに声を出して笑ってしまった。
ストーリー的にはアメフトに青春をかける、素人高校生チームと監督である教師の話で、目新しい物は何一つないし、読んで考えさせられたりする事もない。逆に言えばそれでもページが止まらない程に、文章が面白いと言える。スポーツをしていた男性であれば、読んで時間の無駄だったと思う事はなく、爽快感を得られるハズだ。(あまりに男くさい話なので女性は微妙かも)
思わず頬がゆるみます・・・。
★★★★★
ストーリーとしては、特にどうということはないスポーツものなのだが、ほほえましいキャラクター陣と体育会経験のある著者ならではのシーン作りが魅力的。中でも汚れた部屋の強烈な描写には思わず爆笑!男性の1人暮らし経験者なら誰しも部屋の汚さを誇るつわものは、記憶にあると思いますが、これは・・・(絶句)正直潔癖症に女性にはおすすめできませんが、思わず電車の中でにやけてしまいました(笑)
だれもが体験した思い出が!
★★★★★
読んだあと、とにかく、痛快で、それでいてなんだか、ノスタルジックな気分になりました。物語中に書かれている、テスト期間中の様子、生徒たちのカンニング大作戦、「ああ!わかるわかる!」とにかく、誰もが共感できるような面白さがあると思います。
また、『俺はどしゃぶり』の主人公の大学時代の出来事を綴った「俺はキャプテン」「NG胸を張れ」も、主人公の幼児時代、小学校時代の思い出がところどころに織り込んであって、自分の子ども時代が目に浮かんでくるような気持ちになります。そして、大学を卒業して社会人になっていくアメフトの仲間たちのことについて、思いを馳せる、最後の駅のシーンは、圧巻です! グッとくるものがあります。
スピード感の溢れる文章あり、ゆっくりと流れる文章あり、とにかく読んでいて面白いです。ちょっとつらいことがあったときに、読んでみたくなる本です。オススメですよ!