R&B
★★★★★
御案内させていただきます。1991年のデビューアルバム。時はまさにバブル真っ最中。ミネアポリスベースのファンクバンドであり、エグゼキュティブ扱いでジャム&ルイス、プロデューサーでジェリービーンが参加。なのでいわゆるシンセファンク+泣かせのバラードの2パターンに大別できる。特色は『バラードがよいこと』。これにつきる。ミッド、ファーストチューンにはあまりみるべきな部分がない印象。ジャネットジャクソン、タイム、モーリスデイ、アトランテックスター、ジャーメインジャクソンなどにシンパシーを感じているかた、もしくはバブル真っ最中にクラブで踊りくるっていた現在30代から40代のかたに受けるかも。ジャム&ルイスお得意のシャープなシンセファンクはこのアルバムの場合は発火点=沸点=にまで達していない模様。つまりは『アレンジがぬるい』ということ。どっさりお金がもうかるアーチストの場合には『きっちりとしたアレンジ+チャートトップ独走体制』モードでお仕事をするのであろう。そのようなことを示唆するアルバム。そこそこはいいのだが『特筆すべきポイント』が見つからない残念なアルバム。(3)がポップチャートにクロスしてヒットした事実がジャム&ルイスらのヒット製造ポリシーを端的に示している。ニュージャックスィングにいまだ愛着を感じている人にもフィットするかも。
こういったサウンドフォーミュラ(極端なくらいにエナジャイズされたビートパターンにシンセをシャープにかぶせる方式)が飽和点に達したとき同時にジャム&ルイスも終わったのだった。(5点)