何だか死にたくなりました・・ でも、元気!!!! 秀逸御作品!!!!!
★★★★★
この本を読む前に、同著者の 死の向こうへ を読了直後で、
疲れてもいたけれど、本作を読み始めてから直ぐに、死にたくなってしまいました。
だって、とても仲良しの御夫婦が、幸せそうに会話をしていて、
ぱたんと本を閉じて、眺めていると帯に 永遠の愛の物語 と書かれてあれば、
もう私的には、泣くにも十二分な設定でもありました。
とはいえ、それはただの私の勝手な個人的な感情のみのことであり、
自分の家庭や夫婦の不幸と照らし合わせて、自分の不幸の為にも泣いたような
ことでもあり、みたいな。
だから、もしも、この本を読んで、他のどなたかが死にたいとか思うとすれば、
私と似たような環境にあるか、或いはもしや、死後の世界を信じる余り のことだったり
するのかもしれませんね??
いずれにせよ、死者が出れば、この本ももっともっと有名になってしまうことでしょう、
若きウェルテルの悩み ほどにも??
さて、肝心な本著作ですが、かなり変わっていると言っても良いでしょう。
気付いたら、日常的なことから、非日常へ、更には何とも不思議な異次元世界へ。
私小説風でもありながら、それを更に昇華させたある意味ファンタジックな、
死と再生の世界、輪廻転生、横尾先生ワールドへ、皆様も是非どうぞ。