なんといっても「J・O・S・H・I・B・U」
★★★★★
アニメを観ていてつい気になってしまうのが5曲目の「J・O・S・H・I・B・U」である。
女性コーラスがひたすら『J・O・S・H・I・B・U』と『女子部』と『ラララ〜』だけを言うものだが実にシンプルだがおもしろい作りになっている。
バックの音も実にシンプルで即興な形で作られた感じがあり、アニメの世界観にぴったりにあう。
『ささめきこと』おすすめです
★★★★★
先日、録画した物を一気に観て思った感想の内の一つに、このアニメは音楽がとても良いと思いました。
私のおすすめは・・・
1曲目『キス』・・・アニメ冒頭や回想シーンによく使われていた曲。
4曲目『ささめきこと』・・・シリアスシーンやアニメ後半の締めに使われた曲。イチオシです。聴いていて、グッと「心」が締めつけられました(良い意味で)。
5曲目『J・O・S・H・I・B・U』・・・このサントラのCMでも使われましたが、一度聴くと頭から離れません(笑)。
20曲目『大変なことが起きました!』・・・ドタバタしているシーンで多用された曲。
21曲目『伝えられる?伝えられない?』シリアスなシーンで使われた曲。
23曲目『ほっとした瞬間』・・・アニメ後半の締めに使われた曲。なんだか心があったかくなります。
アニメに限らないですが「音楽」ってやっぱ重要だなと再確認させられる一枚でした。
スタンダードな学園ものアニメサントラ
★★★★☆
印象に残る旋律は「女子部」の曲くらいで、あとは透明感のある落ち着いたいわゆるスタンダードな学園もののアニメのサウンドトラックという印象です。BGMとして聴いてすんなり流れるいい感じのものにはなっていると思います。
J・O・S・H・I・B・U〜
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アニメ随伴作品は今回が初めて、というのが意外、と思えてしまうぐらい音像の整った「うつくしいおと」が印象的な、蓮実重臣氏が手掛けたささめきことのサントラ集
”一度はやってみたかった音楽表現”として盛り込まれた粒よりのサウンドは、元々得意と思われていたポップなエレクトロテイストはなりを潜め、生の楽器の持つ響きを重視した楽曲は、凪の水面に広がる波紋の如き静謐なふくよかさを持っており、心穏やかなひと時を演出します。特に、ピアノの響きとディレイを採りいれた楽曲が面白く、エフェクトとして掛けられたハーモニクスが独特のリズムを形成しており、この辺りに氏のフィールドであるエレクトロニクスのアイディアの豊かさを感じます。音数が少ない分、両立の難しい電子音と生音の重ね方が巧いのも頷けます
作品の色もあってかコミカルな楽曲も多いのですが、一瞬フッと転調して哀愁を帯びる個所があったりと、能天気な明るさのなかに時折見え隠れする陰影を表現しているようで感心させられます。主要キャラクターの多くは、内に秘めた想いを持て余したり、その想いに潰されそうになったり、舞い上がり、失意に堕ちる、そんな多感で危ういバランスにある心の機微を窺い知る手助けとして実に優れた舞台装置だと言えます
しかしながら、個人的に最も収穫だったのが、表題にもある5曲目の.J・O・S・H・I・B・Uで、瑞々しい女性コーラスに乗せ「ジェイオーエスエイチアイビユー」「じょしぶ」という、自然と覚えてしまうシンプルな語感のみで構成された楽曲には反復力と中毒性があり、尚且つ懐かしい昭和の小学唱歌を彷彿とさせる歯切れのよい朗らかなリズムは、聴いていてとても清々しく晴れやかな気持ちにさせてくれます。曲の終りのコーラスの笑い声と「シーッ」という演出も実に素晴らしい。一般の音楽コンクールに使用されてもおかしくない出来だと思います。朝、この曲を聴いて元気を分けてもらっています