海軍大臣米内光政の秘書官の書いた人間米内光政像です。岩手県に生れ、幼少より優れ、お国のために、海軍兵学校に進み、海軍軍人となった人です。学校時代の成績は、普通。柔道の猛者だったようです。無口だったけれど、彼を慕う軍人は多かったようです。三国同盟に頑なに反対し、日米開戦を回避しようとし、開戦後は、終戦に尽力した海軍大将米内光政について書かれた本です。第太平洋戦争時にもこんなに優れた見識のある日本のリーダーがいたんだということで、感動すら覚えます。勿論海軍より書かれているとは思いますが、太平洋戦争について考えたり、日本のリーダーを考えたりする時に、とても参考になる本だと思います。

岩手県人という人間関係を主に書かれているように思える。もう少しさまざまな関係者との関係性や当時の重要人物についても書かれているともっと米内光政が大きく浮かび上がってくるような気がします。特に海軍内のさまざまな事情や状況が書かれていると良かったと思います。
もちろん十分お勧めの本でありますが。