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夜明けの星 (文春文庫)

価格: ¥570
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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懐かしの池波ワールド ★★★★☆
これは、時の流れをテーマにした懐かしの池波ワールドである。

物語のメインキャストであるお道と堀辰蔵だけでなく、周りのすべての人物の人生が、時の流れとともに描かれている。
いや、人ばかりでなく、父親を惨殺されたお道の引き取り先である酒屋、御用聞きが営む料理屋の万常、お道が奉公に上がりそしてお内儀となる若松屋、
さらには香具師の元締めが営む闇の世界の巣窟までもが、時の流れとともに世代交代して行く様が描かれている。

この作品は復刻版であり、読み始めてすぐ、以前読んだ記憶があることに気づいた。
しかしその中味は新鮮さにあふれている。
ふたりの主人公に対して、事の真実が明かされないまま物語が収束する消化不良さはあるが、
それもまた、池波小説の懐かしさでもある。
「女」の小説 ★★★★☆
池波正太郎といえば、「男の世界」を書く作家というイメージがあるかも知れませんが、いくつか女を主人公にした小説も書いてます。『夜明けの星』もその一つです。

 この『夜明けの星』は、父を殺された少女のお道が、いくつかの仕事を経た後に、若松屋の内儀になるという、女性のある種のサクセス・ストーリーに、お道の父を殺した堀辰蔵のたどる人生が絡み合ってます。
 辰蔵は、池波ワールドおなじみのいわゆる「仕掛人」になります。登場する元締たちの名前は、どこか(「梅安」等)で聞いた名前だったり・・。

 物語の最後のシーンは、なかなか味わい深いものがあります。

 淡々とストーリーが進んで行き、読みやすいのではないかと思います。