最近、ぼく自身は洋楽を聴くことが多く、歌詞の内容は確認するとはいえ、やはり曲中心に聴くことになります。しかし、やはり日本語でダイレクトに、さらに彼女たちの歌唱力で、“不安・喪失の経験のなかで全力で生きるとは何か”(=「終わりなき旅路」の意味)をどこまでも問い詰めた歌詞が耳に飛び込んでくると、この歌詞こそが阪神・淡路の被災した方々の心の支えとなり、SPEEDをこのチャリティ・コンサートで復活させることにもなったことも思い浮かんで、ぼくは、年甲斐もなく思わず涙ぐんでしまいます。
一番の聴きどころは、トラック8で本編が終了したあと、アンコール後の9、10を経て、11で、今井絵理子が「できるならあの頃へ戻りたい」というところを歌ったあとに、おそらく感極まったため、声を詰まらせて「素直じゃなくてゴメンネ」 のところを歌えなくなるところです。そのあとをよく聴くと、四人の心が感激に微妙に打ち震えているのがわかります。オープニングはクラブ風なんですが、最後はやっぱりハートフルになりました。
トラック12、13、14はそれぞれ原曲のイメージを壊さずに、12、13はポップにそして14はゴスペルに、うまくリミックスされています。ただ、本当に残念んなのは、当日のコンサートについてのライナーノーツがついていないことです。動員数、チャリテイーの収益金、セットリスト(カットされた部分)、コンサート後のメンバーによる寄せ書きなどのデータがあればもっとよかったと思います。
特にhiroの歌声に注目してみてください。
胸にしみこみます。
SPEED最初で最後のライブアルバム。
ただのアイドルグループのCDではないことがわかると思います。