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エール・ブルー ~青の余白

価格: ¥2,940
カテゴリ: CD
ブランド: コロムビアミュージックエンタテインメント
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武満の遺作”エア”の素晴らしさを教えてくれる名盤! ★★★★★
 エア。ゆっくりとしたテンポ(小泉 浩氏のサジェスッチョンを生かしているのだろうか?)。美しい、中味の詰まった音。強弱の表情付けも的確。
 これまでの演奏,すなわち、献呈されたニコレ、ガロワ、エイトケン、シュマイザー、高木の師である金昌国、クリーブランド管のJoshua Smith、いずれも、楽譜に忠実になりすぎて,この曲の遥かな広がり,大きさ、永遠さ、癒しと言ったものを置き忘れ、小さな現代曲の佳作に仕立ててしまっており、何より、せわしなく、窮屈で、ヴィルートーゾ的ではあるが、下手をすると攻撃的で、聴き手に想像の翼(例えば、海、風、空、死・・)を広げる余裕を与えてくれない、のである。完全に師匠である金昌国を超えた演奏になっている。
 これを聴いて,私はこの曲に初めて目覚めることができた。
 その後、より遅い,間を十分取った小泉浩の名演を知ることになり、ベストとの演奏と思うようになったが,録音の良いこのCDも捨てがたい。
 マラン・マレのラフォリアも、こんなに説得力があり、一気に聴き通せて、繰り返し聴きたくなるフルート演奏は初めてだが、これは一つには、変奏を32(フルート版では29)ある内の15に絞り、演奏時間を10分台に抑えていることが功を奏しているようだ。ただ,その選曲の仕方が素晴らしいとも言える。
 歴史的な録音のテンポに怯えることなく、ゆっくりとしたテンポで自己主張をしたシリンクスもおもしろい。
静寂より美しいもの… それは高木綾子のフルートです(ECMから訴えられそうだ(笑)) ★★★★★
いつもながら素晴らしい音色なんですが… 録音がちょっとね残響が深すぎるね、井戸の中に頭突っ込んで聴いてる感じ、他の作品からすると違和感が有るかな。 選曲もちょっと凝り過ぎじゃない?どうせここまでやるんならジェスロ・タルの「ブーレ」とか聴いてみたいなあ。 ライナーの写真良いけど、どうせここまでやるんならデジパックが良かった。 書いてて「どうせここまでやるんなら」って何度も… んーっ正直そんな気持ちです、高木さんの演奏は良いだけに惜しい!あと一歩な部分が物凄い勿体ない、フルート無伴奏作品に挑戦した勇気を買って星は満点のままです。
フルート無伴奏曲集 ★★★☆☆
選曲がいい。ユンのエチュードなどはフルートを専門的にしている人にとっても得るものはあるし、そうでない人にもフルートという笛一本で奏でる世界を堪能できるようになっている。ただ候補曲に挙がった福島の冥が入ってないのが残念。よってマイナス@
演奏は素晴らしく当たり前だがミスはない。ただ、少々守りに入った演奏のように聴こえてならない。観客を前にした舞台での彼女の演奏をみた時にはあった”引き込まれる感”がこのCDでは感じられなかった。
またマレの演奏は、やはりランパルの演奏もあり、最近では大御所であるグラーフの音源も出ておりスタイルは違うといえどもどうしても劣ってしまう。
フェルーはパユやデボストの音源に比べ東洋雰囲気が出ていてよかったと思う。ただ、2、3楽章も聴きたかった。武満はいいとは思うがガロワの音源に軍配をあげたい。
全体としていい出来だと思う。最後にランパル国際コンクール入賞おめでとう御座います。
無伴奏でCDが出せるなんて・・・ ★★★★☆
高木綾子の青の余白は,全曲,無伴奏の作品でマラン・マレから武満徹までの広い時代をカバーしている.同様の試みは,他の奏者もやっていて,評者はかつてP.ルーカス・グラーフ盤を愛聴していた.フルートは,構造上低音域に音色の個性が強く出る.(クラリネットのようにもオーボエのような音も出せる.これは音響学的にわかっている.)高木氏の1曲目のマラン・マレのフォリアの低音部は,一聴して弦楽器ではないかと耳を疑う豊かな響きをもっており,ひきつけられた.また,イサン・ユンのエチュード5番のような現代曲では,その技術の高さとこなれた解釈に驚かされる.競争の激しいフルート業界で,今後の活躍が期待される.
余韻が心地良い ★★★★★
全無伴奏の作品集である。
フルートを最も楽しむ方法は、他の装飾がないこと。
フルート1本でここまで出来るのですね。
しばらく、私の自宅でのバックミュージックになっていた1枚。
高木氏の奏法は厚みがあり、パワフルでもあるが表現力が豊か。
フルート1本でCDで聴かせる音を出せる音楽家はそうはいないであろう。
見事の一言に尽きます。