読ませる
★★★★☆
この巻で大きな変化があるかと言えば、前巻に比べればそれはほとんど無いと言っていいと思います。
ただ、この巻でプンプン自身は大きく変わり、沢山の事が駆け抜けていきます。
7巻では、プンプンのパパが帰還し、プンプンの友人は大学に行き、その横でプンプンは何も変わらない毎日を繰り返し、そして今の若者にありがちな「無気力の塊」みたいな生物に成り果て、そしてある人との再会を果たします。
もう、「宇宙について研究する学者になりたい」とか言ってるプンプンは完全に死んでます。
そしてこの再会がどういった影響をプンプンに与えるのか、まだ読めません。
でも言葉にすることの出来ない、もやもやとした期待の生まれる巻でした。
題名と作品の流れからして、ある程度最後は予想出来ますが、この小野寺プンプンという若者が、どう生きていくのかを見たいという好奇心がついに溜まってきました(笑)
また、どう考えてもこの漫画は100人が読んで、内65人は「気持ち悪い、意味不明、暗い、不快」と一巻で読むことをやめてしまう、非万人受け漫画でしょう。
流れも悪く、同じような状況が延々と続き、突然にポイントが生まれ、急激に変化するため、読みにくいです。
ただ、読んでほしいな、とは思います。
衝撃とは言いませんが、ある程度影響を与える漫画です。
限定版の色鉛筆ですが、コスモさんが可愛かったです。
プンプンだからこそ
★★★★☆
このマンガは主人公が普通に描かれていたら凄くエグい話だと思う。
主人公がプンプンだからこそシュールな感じになる。
こういう部分が浅野いにおさんの魅力なのかもしれない。
清算
★★★★★
今までの話に一旦区切りを付けたという感じでしょうか?何故かというと雄一とプンプンの散歩のシーン。あのシーンは今まで読んだ浅野いにおさんの漫画で一番感動した。本当純粋に良い漫画だ、って思いました。強い、そして優しい。
プンプンー!
★★★★☆
オノッティーがついに自分より年上に・・・笑
プンプンを読んでいると自分の人生が考えさせられます。
相変わらず深い漫画です。
これからの展開が楽しみですb
8巻の発売予定が来年3月・・・
ながいよーーーーー!!!w
好き嫌いの別れる漫画の代表格。
★★★☆☆
この作品を娯楽として読めば、多くの人は流れが悪いと感じるだろう。本作は確かに"マンガ"ではあるが表現手法としてのそれであり、極端に言えば文学作品に向き合うようなスタンスで読んだほうが(私の場合は)しっくりくる。
「この先の展開が楽しみ」といった楽しみを提供するものではなく、先の読めなさこそがこの本の醍醐味であり、そこを楽しめなければ本作はただ惰性で続いているだけのようにも見える。ドツボと言えばドツボだが、そこがリアルで、故に評価されるし批判もされるのではないだろうか。
井上雄彦さんの作品でいえばバガボンド(の又八)やリアル(の野宮)も「ダメな自分に自己嫌悪→それから抜け出そうと試みる→失敗する→自己嫌悪(以下、ループ)」という表現があり、"マンガとしての展開"は滞っている(ように私は感じる)。そのドツボにハマるという現象、人間としての弱さの表現が生々しいからこそ、評価されてもいるのだと思う。
話が少し逸れたが、本作が描こうとしている内容もそれに似ているよう感じる。ただ決定的に違うのは、やはりシュールレアリズムな描写だろう。読み手がプンプンに自己投影できそうでいて、しかし独特の現実離れした表現はそれを許さない。作品に引き込もうとして、同時に突き放そうともしているように感じる。この距離感は、映画や小説ではできないと思う。
ヒーローやアイドルのように「かっこいい」「憧れる」みたいに向き合うことはできないし、自分と重ね合わせることもできない。でも、全く他人のこととも思えない。その不思議な魅力が自分のようなモラトリアム人間を惹き付けるのではないだろうか。
このマンガが色んなところで高い評価を受けるにつれて、昭和生まれの自分としては「子供の娯楽として」ではなく「表現手法の一つとして」のマンガも市民権を得てきたのだなぁ、と強く思う。
...ただ、毎回のようについてる「○○さんも読んでます」「雑誌○○で賞に選ばれました」みたいな帯がウザいので★3で(笑)