旅の魅力は、地元民と同じ生活、体験をすること。名所旧跡でない京都体験。
★★★★☆
旅行に出ると、名所だけ見て帰る人も多いが、実は旅の楽しみのひとつは、地元民の生活を追体験することにあると思う。知らない土地で、地元民ばかりの店に入り、地元の秘密を知る。小さなスーパーで買物をし、銭湯に入り、図書館で新聞を読み、床屋でカットをし、喫茶店へ行きケーキを食べる。そして地元民の会話をぼんやり聞き、店の人とちょっと話もすれば、今まで知らなかった土地が急に身近になる。
定食屋の常連は学生、労働者だから、まず旅行者はいない。そこで一日地元民になってみる。味付け、盛り方、量から、地元民の日常生活を味わう。味付けが結構濃いとか、だしがしっかりしているとか、漬物はなんだろう、とか。挨拶はこうするのか、とか。普段着の京都を知るのに、定食屋へ行くのはとっても有効だ。特に安くておいしい店だったなら。
本当はもっと色々な店があるのだけれど、観光客にも入りやすい店、便利で使い勝手の良い店が紹介されていて、便利。
続編が欲しいところ。
携帯に便利です
★★★★★
らくたび文庫のシリーズは何冊か持ってますが、この"京の定食いただきます"は中でもおすすめです。オール・カラーでそれぞれの定食屋が見開きで紹介されています。定食屋のおすすめ、ランチ、値段、オーナー等情報はポケットブックながら漏れなく書かれてます。
京都には毎年旅行してますが、毎回日本料理店でフルコースばかり食べるわけにもいかず、その点定食屋は財布にも体にも優しく庶民の強い味方ですね。地図もわかり易くてよそもの私でもたどりつけました。あと、定食屋には地元の人達も来ていて雰囲気が日常っぽくて好きです。日常使いのお店って(おいしくてお値打ち)旅行者が探すのは苦労しますので、こういう本もっと出て欲しいです。
今回は一軒だけしか行けませんでしたが(アドリブさん、本のとうり魚定食おいしくてお値打ちでしたよ!)、他のお店も是非トライしてみたいです。