近年、京都の町家にスポットライトがあたっています。町家レストランが洛中の至る所に出来ており、多くの観光客が訪れるようになりました。素朴な設えの店もありますが、往時の繁栄ぶりをうかがわせる豪華さや贅を極めた坪庭などが町家レストランの付加価値となり個性を輝かせているようです。築百年以上の町家の雰囲気を壊さないように上手に取り入れている店も多く、そこが観光客に喜ばれる所以でしょう。

取り上げられたお店も昔から評判のお店から、新しく開店して頑張っているお店までを紹介していますので、巻末の地図を頼りにいろいろと体験してください。
オールカラーで、見開きで1つのお店を紹介しています。代表的なランチメニューと値段、その他のメニューと住所、電話、営業時間、定休日、座席数、喫煙の可否、マップなどが掲載してありますので、使用上の不都合は感じません。

ランチの値段も1000円前後のお店が多く、使い勝手の良い編集になっています。後半には少し豪華でしっかりと食事をする際のお店も紹介してありますので、幅広いニーズに対応していました。うなぎの寝床の奥にある奥座敷に上がっての食事ですから、良い思い出になると思います。

一般的に京都に関するガイドブックは、物凄い出版量になっています。自分の目で内容を確かめ、利用度の高い本かどうかを見極める必要がありますが、らくたび文庫という廉価な値段設定、文庫というハンディさを考えますと、1冊あって、京都観光の際に持ち運びながらお店探しのツールにしても良いのかな、という印象を受けました。

京都の町家でおいしくランチができるお店がたくさん載ってます。
毎日のランチの場所がなかなか自分では開拓できないでいたのですが、この本のおかげでお気に入りのお店が出来て、ランチに行くのに困らなくなりました。同じらくたび文庫シリーズで前回あった「京都のカフェランチ」より、こちらは町家のお店ばかりを選んでくれたはるので、和の雰囲気のある落ち着いたほっこりするお店が多いと思います。時々、友人と休日にちょっと贅沢ランチでゆっくりお話したいなって時などに、コースとかで食べられるお店も載っていて重宝します。文庫サイズなので持ち歩きも楽です。とてもおススメです。