インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

一分間だけ (宝島社文庫)

価格: ¥490
カテゴリ: 文庫
ブランド: 宝島社
Amazon.co.jpで確認
祈りにも似たあの眼差し ★★★★★
わんこの瞳って、にゃんことは違うんです。
うちにはどちらも住んでるので、そう思うのですが。
無条件の信頼と愛を捧げてくれる、あの瞳。
潤んだ、黒目がちな大きな瞳。
その瞳に映すのは、ただただ大好きなひとと、愛し世界。

神さまは、やっぱりいるんだと思う。
リラと藍を逢わせてくれたのだもの。
心通わせてくれたんだもの。

生き物と暮らすって、すごくすごく責任が大きい。
私が生きる世界はたくさんあって(a world)、
でもあのこが生きている世界は、私たち家族が全てで(the world)。
限りあるひとつの命の世界の全てを担う、その気持ちがなければ、とても愛しきれない。

でも、愛するって難しい。

藍がリラを疎ましく思いぶっちゃう気持ちも、痛いくらいわかった。
でも、いてくれるお蔭で世界が美しく見える気持ちも、私の中にあった。

今、一緒に生きていてくれる「あのこ」が家にいるひとは、
とてもとてもじーんとするお話。

あの瞳に、あの眼差しに適う私であれますように。
ただ静かに祈ります。
ありがちな物語ですが泣けます。 ★★★☆☆
犬好き・生き物好きな人には、わかっているけど泣けてしまう一冊。
というより、ただ純粋に泣きたいときに読みたい一冊。

無いものねだりで、心のゆとりのない生活をしているうちに、何が大切なのか、わからなくなる。
失うとわかって、あらためてその大切さを思い知る。
言われなくたってわかっているハズなのに、また同じ間違いをする私達。
犬の忠実さに、あらためて人間の愚かさを感じます。
この作品に、特に優れた文章があったり、奥の深い部分を感じる事はありませんでした。
本当に、ベタな感動物語です。
でも、時にそういうベタな感動が欲しくなるとき、ありませんか?
犬を飼ってる会社員に読んでほしいです。 ★★★☆☆
本の内容としては正直おもしろくありません。時代背景が次々と変わりすぎて話がまったくわからなくなった部分もありました。あまりにつまらなくなって途中で読むのをやめようかと思った部分もありました。
それでも最後まで読んだのは主人公の女性の気持ちが痛いほどわかったからです。私も仕事をしつつビーグル犬を飼っていました。主人と2人で飼っていたのでまさしくこの本の状態です。いらだちを犬にあたって、自己嫌悪で苦しむ。だけど、それでも犬は自分だけを思い帰りをひたすらに待っててくれます。仕事をしながら犬を飼ってる人は共感できる部分が多々あると思います。仕事と犬の生活に息詰まった方にオススメです。
もう少しだけ・・・ ★★★★★
 この本は、ハードカバーで出版されていた時から欲しいと思いつつ、文庫本化するのを待っていた1冊。
 題名と表紙の犬の写真、本の簡単な内容で絶対読みたいと思っていて、やっと読みました。
300Pの本は、わずか4時間で完読。
 私も犬を飼っていますが、本に出てくる犬のリラと同じように、ぬいぐるみをボロボロにしたり、散歩の時は石や蟻、ガムなんかの匂いをかいでて、微笑ましく思ったり、主人公、藍がリラへした八当たりに憤りを感じたり・・・(この辺でもう本を閉じようとも思った。)。
リラへかける時間を疎ましく思う思う藍。・・・正直私も仕事で疲れた後に、自身の体調が悪い時に、少し思うこともある・・・藍がギクリとした気持ちは私も感じたことのある気持ちでした。

でもリラの癌という病気をきっかけにリラと向き合う努力をする藍。正直言って、この本のように一人暮らしで犬を飼うことは本当に大変だし、お互いの為にもすべきでないと思っています。犬の寿命はどうしても人より短いゆえに、犬の老後の看護は必須です。(本作のリラは病気ですが)私は一人暮らしではないので、家族とすることが出来ましたが、それでも大変でした。本作ではリラへの看護にとても物分りの良い会社となっています。私の場合、前飼っていた犬が老衰で亡くなった日、出社こそしたものの涙が止まらず先輩が早退させてくれました。(仕事が手についていなかったからかもしれないけど。)
 藍のリラへの思いや行動には賛同できないところが多々ありました。リラと向き合うまでは。でも、「神様、お願い。あともう少しだけ。」そう願う藍の気持ちはとてもよく分かりました。
 私自身のことですが、前に飼っていた犬が亡くなった時、家族全員で火葬場に行きました。最後のお別れを、となった時、何度も私は「もう少しだけ・・・1分だけ・・・」と思いました。
この本ではお骨になったリラは業者さんが届けてくれて、藍はリラに初めて「おかえり」と言うところがあります。私は一緒に行って、一緒に帰ってきたので「ただいま」と言いました。
 と、今飼っている犬や猫のこと、前に飼っていた犬のこと、色々な場面がリンクして、完読後はしばらく涙が止まりませんでした。。。。

 これからペットを飼おうと思っている人、飼いたいと思っている人、飼っている人に読んで欲しいです。
愛犬のアポロと重なってしまい、涙が止まりませんでした ★★★★☆
9歳になるゴールデンレトリバーの女の子、アポロと暮らしている私には、
出会いのシーンから、すべてがアポロと重なり、
リラちゃんの動きや息遣いのひとつひとつがすべて手に取るように解り過ぎて、涙が止まりませんでした。
アポロも2年前に癌になり、何とか乗り越えましたが、
治療のくだりも、わかり過ぎるほどわかります。

仕事に情熱を注いでいたキャリアウーマンが
愛犬の病気と死を通して、
周囲の人々の心の真実に触れたり、
本当に大切なものは何なのかに気付いたりして
成長して行く物語です。

ペットショップでの、処分の話や
最後の、雑誌での特集の話など
ペット業界の暗部にも切り込んでいて
好感が持てました。

正直、「1人暮らしで、終電でしか帰れないほど仕事が忙しい人が
ペットを飼うのはあまりに無責任。恋人と別れた時
彼に託さなかったのは間違い」と思ったし
「午前1時に帰って、犬が家の中に粗相をしてたからって
犬に手を上げるなんて、許しがたい。飼う資格ナシ!」
と思ったし
「リラさえいなければ、なんて思うなんてありえない!愛してないんじゃないの?」と思ったけど、
それを言ってしまうと、物語が違う話になってしまうので
仕方ないでしょう。
そういう、はっきり言って犬を飼うべきじゃなかった、主人公が
リラちゃんと一緒に、苦難を乗り越えて、成長したってことなのでしょう。
命を預かるというのは、本当に大変です。時間も、お金も、根気も必要です。
それでも私は、「この子がいなければよかった」と思った事はこの9年間でただの一度もありません。