脈診も文字からの知識だけでは理解しにくい分野だが,浮沈,虚実,弦脈などが図解で解説してあり目からウロコが落ちた気分である.実際の診療で第二・三・四指それぞれで浮沈が異なることは多く,いままで解釈や記載に戸惑っていたが,この点に関してもすっきり理解できた.所見の生理学的な解釈・解説も述べられており,これもなるほどとうなずけるもので,価値が高い.
このような本を出版していただき感謝している.よりいっそう漢方診療が楽しくなりそうだ.