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生かされて。

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: PHP研究所
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神様は本当に居るのではないかと思わされた ★★★★★
1994年に起こったルワンダでの大量虐殺。

ツチ族に対するフツ族の部族差別により、
3ヶ月で100万人もの人々が命を落としました。

かつてはツチ族と共存していたフツ族が、
突如大なたを振りかざし頭をかちわる。

町にはそこらじゅうに死体が転がる。

山になった死体にはハエが絨毯のように群がり、
犬が死体を食う。

そういった「死の国」と化した環境の中で、
ツチ族の著者イマキュレーはどう生き延びたのか?
彼女の強さの源は?
なぜ彼女は「生かされ」たのか?

キーワードは 信仰 愛 赦し 。

著者は本当に強い、心の美しい人です。

この本を読んで、そんな心の持ち主である著者の
苦悩が痛いほど伝わってきました。

と同時に、ルワンダの人々の心の強さ、
国力なども感じ取れます。

人間の幸せ、世界の平和について考えさせられる
本の一冊であると思います。

私たちが生きている時代にこういう出来事があったのだと、
出来るだけ多くの若い人たちに
この本を読んでぜひ知っていただきたいです。
信仰心は人を強くする ★★★★★
かつて友達だった者、近所に住んでいた者が殺人者となって彼女を探し回る。
人間はここまで残酷な行為ができるのか。
家族を殺され、悲しみと孤独と恐怖の中、彼女を強くしたのは信仰心でした。
愛する家族を殺し、自分を殺そうとした人間を赦すことが出来るのか…

彼女の両親が教えてくれた見返りを求めない優しさ、損をしてでも困った人を助ける行為。
これらの親切は巡り巡って彼女を助けてくれます。
私たちが現代社会で失いがちな大切なことを思い出させてくれます。

人間の暖かい愛を感じる作品です。


トイレの中に隠した神父さん ★★★★★
自分がこんな状況に置かれたらどうするだろう?
読みながらずっと考えていました。
貫き通したい信念も信仰心も持っていない私には、著者のように強く生きられる自信はとてもありません。
死と絶望の淵で神へ祈り続ける生き様は、「弱者へ救いを与える」という宗教の本質を見せてくれました。尊敬の念を抱かずにはいられません。
そして、彼女と他のツチ族を匿った神父さんにも深い尊敬の感情が沸きました。
彼は最初に著者の弟までは面倒を見切れないと、次の日に教会から出してしまいます。弟はやはり、殺されて遺体すら見つかりませんでした。
そして狭いトイレの中の女性たちよりも保身を考えたり、政府の広報を信じて著者や家族へ呪いの言葉を吐いたり、国連軍へ自分の功績を語ることを期待していたりもしています。
物語に出てくるような慈悲深い完璧な神父ではありません。けれど、描写の合間に見える人間的な部分に共感を抱きました。
彼は聖人ではなくても、善人として最大限のことをしたと思います。
血の繋がりすらない女性を8人も、それも見つかれば同じように虐殺される爆弾のような存在を、自室の寝室へたった一人で隠すのはどれほどの決意がいることか。
著者の親友だったフツ族の子のように、あんな女なんてどうなっても構わないと切り捨てる方がずっと簡単です。自分や家族の身を守るために私ならそうするかもしれません。
この作品はイマキュレー・イリバギザの物語であり、最初から最後まで彼女の視点で書かれています。
是非とも彼から見たこの話を読んでみたいです。
現代版「神話」というべき一冊 ★★★★★
残酷で残虐なドキュメンタリーでありながら、こんなにも愛と信仰心に満ちた本は今まであっただろうか?

この物語は、現代版の神話であり、聖書であると感じます

残虐な話であるのにも関わらず、著者は相手方や政府を非難したり攻撃したりしません

僕がこの本から得たものは、戦争を止めるものは、武力や資本ではなく「愛」しかないということでした

ふらっと入った書店でふらっと手に取ったこの本
僕がこの本に出会ったことも決して偶然ではないのだと思いました

日本で戦争を経験された方、子供を持つ親や、憎しみからどうしても離れられない方、これからのこの国を担う若者たち、その他すべての方に読んで欲しい一冊です
そこらへんの日本人が心して出逢うべく希望と自戒の書。 ★★★★★
歴史的背景を知らなくてまったく構わない。
それより、この自分を信じる強さはどうだ。
ものすごい。
こんな表現しかできないほど自分の世界の狭猥さを思い知る。

 「準備をしていないと、願う自分になれない」
人種差別も宗教のプロテスタントも、いうなれば政治的人為的国際紛争も
世界中のカオスに比べれば皆無に等しい我が日本で、
「心して読むべき書」である。

 カタいとか難しいとかじゃない。
どこまでもどこまでも希望を捨てるどころか
二度と目を開けることすらできないほどの、身体を動かす力など残ってるはずのないほどの
言及し難い悲しみを与えた畜生どもを「許す」域。

 ちまちま「気が付かず」「なんとなく忙しく」「自分こそがきっと、間違っちゃいない」
と生きるアナタに贈る非現実的殺戮と人間の強さに出逢う希望に満ちた大推薦書である。

ものすごい。