猪木全盛期のファイト!
★★★★☆
ビル・ロビンソン戦が感動的なのは、この時期が、ロビンソンの最後のピークであるからだ。
この後急速に、衰えていくロビンソンに猪木戦の面影は無い。
一方の猪木だが、スタミナだけをとれば、ロビンソンを完全に圧倒していた。
嘗て、ゴーディエンコやゴッチと名勝負を繰り広げた試合巧者ロビンソンは、血気に逸る猪木の気性を読んでいた。
したがって、この試合、返し技の妙味を味わうという意味では、最高の試合となった。
共に真の全盛期であったならば・・・という無いものねだりは、唯一残るが・・・
ゴッチ戦・・・プロレスの神様と形容されるゴッチだが、実は、パワーファイターだったということが、猪木戦で垣間見れる。
あの機械仕掛けの様な、ファイトスタイルは、相手の技を、受ける事を潔しとしないだろう。