全レスラー必見の試合
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素晴らしい!としか表現できない至高のプロレスを堪能できます。
このDVDに収録されている試合をみれば、
なぜ、プロレスが衰退してしまったかが良く分かる。
全員このDVDを見て、修行をし直すべきだ。
今の業界のトップたちがこの時代にはプロレスを知らないのが致命傷。
これだけのプロレスをみせられれば、誰でも「プロレスラーは強い」と信じてしまう。
ショーという虚像の奥に、真実の鍛錬があった古き良き時代のプロレスです。
プロレスラーの皆さん、御願いですから、もっと練習して下さい。
アントニオ猪木初期の真骨頂
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アントニオ猪木初期の真骨頂です。延髄斬りのない頃の猪木プロレスの説得力、選手権試合としての威厳、60分3本勝負試合の展開の妙。未だに色褪せない“一流“の素晴らしさ。本作には、プロレスの古典として認められる全てが凝縮されています。本作に登場する対戦相手は、時のNWA王者ドリー・ファンクジュニア、後の王者ジャック・ブリスコ、ミスター高橋をして、世界を奪取してもおかしくなかった素材であるディック・マードック(当時弱冠25才!)です。NWA戦と、のちに三冠の一つになるUN王座の防衛戦が収録されています。
のちに、猪木は『箒を相手にしても試合が組み立てられる』等とその試合巧者ぶりを評されましたが、本作で一流との交わりに感涙する筈必至です。
若き猪木の焦燥感いっぱいのファイトスタイル
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アントニオ猪木も生涯随一の名勝負と自認する、大阪での対ドリーファンクJrとのNWA戦。60分フルタイムの結果はわかっていても、手に汗握る名勝負に釘付けになります。一年後の福岡での再戦も必見。ディックマードック戦では、一方的に強引に攻めまくろうとするわがままな猪木の姿が見られ、後のUWFの相手の技を受けないプロレスの原点が見られます。当時としては珍しい試合運びなのですが、ジャイアント馬場に追いつき追い越せという若き日の猪木の、こんな相手に負けていられないという焦燥感にかられた姿なのでしょう。ディックマードックは、晩年とまったく変わらない試合運びに驚かされます。カーフブランディングがでないくらいです。しかし、当時のブレーンバスターは落とす角度が晩年とは決定的に違い、まだバーディカルスープレックスです。すべて試合巧者同士の試合ですので、いまでは語られることのない「インサイドワーク」を堪能できます。画面も想像していたよりはるかにきれいです。