ベートーヴェン・ピアノソナタ全集の名盤
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バックハウスによるベートーヴェン・ピアノソナタ全集の、ステレオ新盤。こちら の輸入盤です。29番「ハンマークラヴィーア」のみ旧モノラル盤の流用。
国内盤よりかなりお得です。
ステレオとはいえ、録音は1950年代後半から60年代前半のものが多く(有名曲ほど録音が古い)、音質はあまりよくありませんし、晩年の録音なので技術的衰えも目立ちますが、ベートーヴェン・ピアノソナタ全集の基準となる名盤です。
モノラル盤 を勧める人も多いですが、現在入手困難ですし、初めて買うのならこちらのステレオ盤の方がよいと思います。
海外アマでは普通に売っているようなので、じきに再発がかかるでしょう。
幸せ!!
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ピアノソナタ全集をこの金額で購入できることに幸せでした。またベートーベンの原点を感じさせるようなバックハウスの演奏は本当に素晴らしく勉強になりました。最高!!
音楽史上最も重要なピアノ音楽であり、並ぶもののない見事な演奏
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村上春樹氏はその著書「スプートニクの恋人」の主人公すみれと彼女が恋する年上の女性ミュウ(致命的欠点からピアノを断念せざるを得なかった元有望ピアニスト)がBeethovenの32曲のピアノソナタを音楽史上最も重要なピアノ音楽とみなし、Wilhelm Backhaus(Beethovenの直系の弟子)がDeccaに残した録音(本CD)はその基準となる解釈であり、並ぶもののない見事な演奏であると信じていたと表現しました。
私はWilhelm Backhausの月光、熱情、悲愴、ワルトシュタイン、告別、テンペストのCDを知人に借り、大きな衝撃を受けて以来、Beethoven とクラシックの深遠な世界に足を踏み入れ、海外で60程コンサートに参加する中でAldo CiccoliniやKrystian Zimermanを初め一流ピアニストのBeethovenのピアノソナタを聴いて来ましたが、最初にWilhelm Backhausの演奏に出会えたことを今でもとても幸福に感じ、知人に感謝しています。