生々しければ良いのか
★★★☆☆
結論から言わせていただくと、ベックにはハイテクドラマーは要らない、ベーシストは必要と言う事でしょうか。
たしかにこのLiveの荒っぽい魅力はわかります。が、スキャッターブレインに顕著なようにボジオの人間離れした速さにベックが対抗しようとした結果、技量の限界を越え曲自体が破綻してしまってます。この曲は元々技巧的な曲ですが変拍子のテーマ以降はクールに転調しながらソロ、と非常に計算された名曲だと思うのですが、こんな半ばやけくそ気味の演奏では逆にスリルを感じません。
またベーシストの件ですが、ハイマスが実力者なのは理解できますし、ジャズではよくある編成です。しかしベックはフレージングの面でスローな曲のメロウな表現が年々進歩する一方、テンポのよい曲では益々トリッキーになりコード感などお構いなしの独裁ぶりです。おそらく鍵盤の和音など掻き消す音量ですから尚更ボトムを支えるルート音が欲しくなります。今現在はベースもいますしいい状態のようですが、以上の事からこの作品をあまり評価しません。
熱気・スリルに溢れる! Live Bootleg Series 第1弾!!!
★★★★★
2005年、Jeff BeckのLive盤です。
Live盤としては、「Live Wire」(1977)以来になります。
このLive盤は、公式ブートレッグです。
正規で販売されているのですが、ブートレッグのように「編集・オーバーダブ等、一切無し」になっています。
このLive盤は、正直なところ、音質がいいとは、言い難いです。
また、細かいことを言えば、ミスもありますし、チューニングが?って思う場面もあります。
。。。が、
Jeff BeckのLiveの「熱さ!」「スリル!」を、見事にとらえたアルバムだと思います。
聴いてて思わず、「体が熱くなる!」、「手に汗握る!」アルバムです。
Live名盤とは言えませんが、「最もLiveらしいLive盤」であることは、確かです。
Jeff BeckのLiveに行ったことのある人なら、
「思わず、Live当日にトリップしてしまいそう」なくらい、LiveなLive盤です。
バンドは、
Jeff Beck (G), Terry Bozzio (Dr), Tony Hymas (Key) の「ギターショップ」メンバーです。
音源は、2003年9月10日、B.B. King Blues Club & Grill (New York)でのLiveです。
「Jeff Beckファン」、特に「Jeff BeckのLiveに行ったことのあるファン」に、オススメです。
また、音質etcの面で、あまりいい印象が無い人には、ある程度、時間が経ってから聴いてみることを、オススメします。
「お! ええやん!」ってなる日が、必ず来ますよ!
ちなみに、Jeff Beck初心者の方は、「Ronnie Scott」から逆行した方が、入りやすいと思います。
(参考)
このLive盤は、アメリカでは、「オフィシャルサイトでの通販のみ」になっています。
日本でのみ、正規盤としての販売が許可されたLive盤です。
Thank You! Jeff!!!
ベック/ボジオ/ハイマスのトリオ編成によるライヴ
★★★★★
03年発表。03年9月にN.Y.のB.B.キング・ブルース・クラブで行なわれたライヴを収録している。興味深いのは89年の『ギター・ショップ』のメンバー、テリー・ボジオ(dr)、トニー・ハイマス(k) によるトリオ編成での演奏であることと、どうしてこの時期に一時的とは言え、このメンバーでライヴを行なったか?ということだろう。デジタル・サウンドに行き着いての原点回帰?なのか、単なる気紛れなのか?何にしても非常に魅力的なライヴ盤である。選曲は『ギター・ショップ』からの選曲もあるが、大半はそれ以降のデジタル・ロック〜テクノ〜ドラムン・ベース時代、すなわち打ち込み主体の近年のアルバムからのものが多い。したがって聴きどころは打ち込みで製作したスタジオのオケをライヴでどう再現するかということになろうが、流石は神レベルのテクニシャンの3人。完全にスタジオ盤を超えている。言い尽くされた表現になろうが、とても3人で出しているとは思えない音である。ノイズ一歩手前のギターは凄まじいほどの迫力でファンでなくともこのアルバムは聞いた方が良いと思う。ヤン・ハマー抜きの13.近年のベックのお気に入りの14.(泣けるっス) やインスト仕様の15.(こちらも涙物!!) なども聴きどころも多い。
このメンバーでのオフシャルDVDをリリースして欲しいものです・・・TRIOでこの演奏だから、本当凄い!!
★★★★★
2003年リリース・・・2003年9月10日のライブ音源、セットリスト通りの並びでオーヴァーダブ無し(凄いよね!!)。1989年「ギターショップ」のテリーボジオ(Dr)・トニーハイマス(Key)のラインナップ・・・この時期にこのメンバーと言うのは不思議な感じがありましたが、変態ベースレスギタートリオ復活のサウンドが聴けて、私的に最高のプレゼントでした!!元々このCDはネット限定の代物で、なかなか入手が困難でした・・・届いたら本当BOOTな体裁の紙ジャケに盤が入っていて、ビックリしましたね(高かったのに、「なんだこれ」でしたから)。国内リリース(ジュエルケース)が2005年と遅かったですが、簡単に入手しやすくなって良かった良かった・・・って、輸入盤買った身にもなって欲しいよな(怒&笑)。内容は、ジェフベックについては盲目的なので「最高」の一言・・・荒削りなサウンドが、まさにライブと言った感じで聴き応えがあります。6曲目「スキャッターブレイン」でのテリーのラストあたりタム(?)リフなんてのは、この編成ならでは・・・ジェフのギターも暴れまくりで、素晴らしい!!12曲目「ホエアワーユー」のニュアンスは、まさに神業ですね!!まあいまさらですが必聴のアルバム・・・私的には大名盤です!!
意外にいいっすよ
★★★★☆
皆がミスが多いし、全盛期は過ぎた。など批判の多いこのライブ盤ですが、結構音がでかくていいですよ。デカイ音で聴けば聴くほどホント「生」って感じで。だから余計にミスとががわかってしまうのかもしれません。
結論。
常に進化し精進するギタリスト・ジェフ・ベックは素晴らしい。
ノースリーブとあの髪形も素晴らしい。それがわかっている貴方!もすばらしー。