インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

昭和陸軍の研究 上 (朝日文庫)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 文庫
ブランド: 朝日新聞社
Amazon.co.jpで確認
信頼感に欠ける ★★★☆☆
物凄い量の聞き取りや独自入手の手記に基づき、昭和の戦争の実態を描いた力作です。一読の価値あり。 しかし、細かい間違いや論理的でない部分が散見され、本として信頼感に欠けるのは減点です。ほんの一部を例示すると、 ・明治三十年代に日本はアジアの「植民地解放に全力をつぎこむべき」としているが、帝国主義全盛期に小国日本が植民地解放なんてありえない。(上P38) ・伊藤博文と大山巌の考え方の違いを「世代の断絶」と表現しているが、二人の年齢差は一歳しかない。(上P46) ・トラウマンがクビになったのは、陳立夫と練った(ちょっと空想的な)外交戦略をヒトラーとリッペントロップに主張し怒りを買ったという「事実」が「わかった」としているが、陳の証言だけでトラウマンとリッペントロップの間のやりとりが事実と断定できるのか?(上P319) ・日本軍の犠牲者数の表で、中国本土の項目にソ連軍侵入による死者も多かったと言っているが、それは旧満州の項目に計数されているはずである。(下P218)
半世紀を過ぎてもなお ★★★★★
太平洋戦争 子供の頃から怖い戦争だったと聞かされどうしてそんな戦争をしてしまったのかと不思議に思っていました。
この本では昭和陸軍の視点から、先の大戦を解説していますので、昭和陸軍の欠陥を余すところ無く指摘しています。
ただ、昭和陸軍に先の大戦の責任を課そうとするあまり、すべての責任が昭和陸軍にあるように書かれています。陸軍の暴走だけで本当に日本は負ける戦争に突入して、幾多の戦場で多くの日本人を犠牲にしたのでしょうか?

日本の帝国を操った本当の黒幕 帝国を滅亡に追い込んだ日本の黒幕から世間の目をそらせ、すべての責任を陸軍に押し付ける そんな意図に操られた著者の姿を行間に感じました。
すばらしい。 ★★★★★
テレビで戦艦大和の特集を見ているときに「あー、俺は太平洋戦争のことは
断片的であいまいな知識があるだけで詳しいことは何もしらんなぁ。」と気づき
購入したのがこの本。
あの戦争は、陸軍が暴走したために起こったとはよく聞くが、本当にそうなのか、
そんな単純な話しなのか。
その経緯が西南戦争〜満州事変〜日中戦争〜太平洋戦争という流れで詳細に描かれて
いて夢中になって読んでしまった。
なかでも、同じ陸軍といってもいわゆる参謀本部の作戦参謀達と現地の兵士達の立場の
ギャップには驚きを感じてしまった。

かなり分厚い本だけど、内容的にもそれだけの密度と重さを伴ったすばらしい作品に
出会えたと感謝しております。
著者の主著がついに文庫化! ★★★★★
高くて手が出なかった著者の主著がついに文庫化!
絶対に買いです。
本気で日本人全員がまづは本書を読んで様々に感じてほしい!
心からそう思える真の名著だと思います。
さまざまな立場の当事者達の膨大な証言/メモをベースに、それぞれが
相対した状況や視線をたどり交錯させて像をむすぶ歴史の姿は、教科書
や兵士の証言集、参謀個人の自伝等とは全く異なる迫力を帯びています。
上下巻あわせ1300頁ほどもある大著ですが、読み終えたときに自身
の太平洋戦争観が深まるのを感じると思います。頑張って是非挑戦して
もらいたい。特にもう親や祖父から戦争体験の片鱗さえ感じる機会のな
い若い方には色眼鏡なく絶対に読んでほしい一冊です。
次代へ受継がれるべき戦争観 ★★★★★
膨大な資料検証と関係者への取材に基づく精緻な史実の再構築。そこには一貫して一人一人の兵卒・下士官・将官らのまなざしが宿る。その視線の先にある問い、すなわちあの戦争が何故戦われなければならなかったのか、その問いに対する答えは、昭和陸軍という組織の病理、そして個々の指導者に帰すべき責を今一度省みることによってしか見出すことができないというのが著者のいう「自省史観」であろう。左右問わずあらゆる立場の人に読んでもらいたい。日本人が共有すべき歴史認識のひとつの断面を与えてくれる本である。
蛇足ながら、今日喧しい教育改革論いわく「戦後教育のために日本人は堕落した」「エリート教育こそが今求められる」云々。このような手合いには、陸軍幼年学校・士官学校・陸大と超エリートコースを歩み、幾万という部下を死地に追いやりながら畳の上で安楽に死んでいくようなエリートを作った帝国日本の「エリート教育」をどうご覧になっているのか、まずご意見を伺いたいものである。