記念すべきメジャーアルバム
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THE BACK HORNのメジャー最初のアルバム。
音と歌詞に生々しさがあり、ドロドロ感あり。
激しいさが増す「幾千光年の孤独」から始まって、「セレナーデ」は踊る女性をイメージしました。
「サニー」の悲痛の叫びを感じ、「アカイヤミ」は怒りと恐怖、「空、星、海の夜」はちょっぴり涙目になるくらい癒されて、締めくくりに「夕焼けマーチ」。
聴いたあとはすっきり感がじわじわと…
ジャケの人間砂時計が印象的です。怖っ!!
THE BACK HORNの礎
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最新シングルが劇場版ガンダム00の主題歌に抜擢されたことで、最近また俄かに注目を集めている感のあるバクホンの原点でもいえる1st。
現実世界に対する絶望や苛立ち、そして明日を生きる意志を90sオルタナ/へヴィロック通過型の絨毯爆撃サウンドとともに四方八方へ照射する楽曲は、取っ付き易さは皆無だがメッセージ性は抜群。ガンダム00を通じて彼等を知った方にはぜひ一度でもいいので聞いていただきたい一枚である。
日本のロックの一つの答え。
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一番のお気に入りは空、星、海の夜です。
人間プログラムとタイトルからなんだか怪しげなこのアルバムは、構成が凄い。初っぱなからハードなロックナンバーで始まり1〜10曲までいわゆる暗い曲や混沌とした曲が並ぶ。歌詞カードに描かれたイラストも曲の雰囲気をよく表している。情景を浮かべずにはいられない美しく儚い「8月の秘密」や暴力を体現しているような「アカイヤミ」など。凄い密度。このバンドの表現力に、ひたすら感心し感動する10曲です。 そして次の11曲目。これまでの救いのなさに比べ驚くぐらい綺麗で澄んでいる曲がくる。「やらせろよアバズレ」「暴力に口づけを」なんて歌っていたとは思えない綺麗さ。この並びで聞かされるこの空、星、海の夜。 心が震えます。今までの曲が嘘だったのような穏やかさです。狙って作ったのだろうが大当たりです。
そして最後の12曲目。このアルバムの中では一番明るい曲なのだが、何故か怖い。先程までの余韻が静かに壊されていく。狂気とはこの事かと、心底ゾクッとした。
世界の終わり。それは、長い混沌から始まり、やがて達観し落ち着くが、最後に狂う。 まさしくこのアルバムじゃないでしょうか。
是非ともアルバムとして聞いて欲しい。
山田将司の叫び
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彼ららしい荒々しい音楽と、どこか繊細な詩。
心えぐられるような音楽に、やられたという感じを覚え
また何か歌ひとつひとつに助けられるような
個人的にすごい思い入れのあるアルバム。
初めてバックホーンの歌を聴いた人には
ボーカル山田将司の、叫びに驚きを感じるはず。
捨て曲なし!
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メンバー手描きのジャケットも含めてどれもこれもが意味を持っているので、通して聴くことをおすすめします。
バックホーンの中で、いやいや全世界の中で一番好きなアルバム。
胃の底に溜まるサウンド。
これだけで生きていける。
主食です。