ガルマかっこいいー!
★★★★★
アニメのファーストガンダムを、知らないので、この本で初めて知りました。ガルマ様が、超イイ奴、カッコ良すぎだよーっ!! 表紙も、中の絵も美しいです。
ガルマ
★★★★★
第4巻ではアメリカ西海岸におけるホワイトベースとガルマ・ザビ率いるジオン軍との死闘を収録。
一般的にこの手のアニメで人気が集まるキャラクターといえば、間違いなく主人公と主人公側である。
しかし、「ガンダム」は違った。
敵方であるジオン軍のエースパイロットであるシャア・アズナブルに人気が集まったのだ。
それも主人公たるアムロ・レイに負けず劣らずの人気ぶりである。
理由は多々あると思われるが、個人的にはアメリカ西海岸のエピソードからファンの心をとらえていったのだと思う。
「赤い彗星」と呼ばれるように敵味方に恐れられるモビルスーツ使いでありながら、同期であり上官でもあるガルマを謀殺してしまうミステリアスな存在。
加えて今後登場する(はずの)数々の名文句。
一見すると戦場なのに目立つ赤なんて・・・なのだけど、エピソードを重ねていくうちにジワジワとスルメみたいに味がしみ出してくる不思議なキャラクターなのである。
それはともかく「ファースト・ガンダム」でも屈指の名場面なので、きっちりチェックしておきましょう。
【ワゴン車の男。】
★★★★☆
巻頭のカラーページの砂浜のミライさんとセイラさん。オリジンでは水着じゃねぇ! でも その分フラウが下着姿で遊んでる! しかしハロは防水加工されてるんでしょうか?しかもビーチボールにしてるし!壊れるだろ! 4巻の前半は名エピソードTV版「再会、母よ…」ですが、アムロがジオン兵を撃って、母親からアムロが「昔のお前に戻っておくれ」って言われた後の表情がアニメより冷めてる感じで 人間味が無い。振り向くなアムロ…ってことですか…。 ホワイトベースの前で別れるシーンで母の後ろに停まってるワゴン車の男。なんか安彦先生は必要以上にしつこく四コマも描いてますけど、あれって…間男なんですよ。あぁ悲しい。アムロの家空き家だったしなぁ。講談社の「ガンダム者」やキネマ旬報社「BSアニメ夜話」読むと分かります。「ガンダム」はすごい。
「生まれの不幸」とはどちらの不幸か
★★★★★
基本的にテレビシリーズの展開から逸脱しないことが、かえって物語を生々しく仕上げてゆく。これを当時、「子ども向け」と称して制作した度胸は見上げたものだ。
読者の年齢層を考慮し、大人の事情をより詳細に語っているが概ねの展開はこうだ。
非戦論は理想だが、始まってしまった戦いに生き延びる為の闘争は必定。
アムロ・レイの親離れを通して、「非戦」と「避戦」の違いをも描く。
そしてファンのためにはお約束、男前の活躍も。
無邪気過ぎるガルマ坊ちゃまの言動が、シャアの傷をえぐるようにして怨念が友情を押しのけるのだ。お兄ちゃん育ちと末っ子気質のバランスが崩れ、心を許す友人の一挙手一投足が殺意に転化されるとき悲劇は生み出された。
謀るが勝ちか、嵌められることが不運か。「生まれの不幸」呪ったのは、はたしてどちらなのか。
母との再会、ガルマ散る
★★★★★
アニメ版を補完しながら目端の行き届いた描写を展開している本作。本巻でもガルマ特攻のエピソードでは、反ジオンゲリラの動きなどが絡め、テレビ版のストーリーを膨らましている。
一点苦言があるのは、モビルスーツに比べ、旧来兵器であるドップ戦闘機、マゼラ・アタック戦車などの威力が弱く描かれていることだ。もちろんミノフスキー粒子の多用によって有視界内の戦闘でしか効果がなくなったとの設定があるためだろうが、それにしてはガンタンクやホワイトベースの装甲は固すぎやしませんか、と思ってしまう。この点はアニメ版での描き方をそのまま継承しているのだが、バランスが悪いように思う。