法華経を読むには最良の3巻!
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下巻では「如来寿量品第十六」より「普賢菩薩勧発品第二八」までの解説です。これ以前は亦門、寿量品(従地湧出品第十五からという考えもあるようです)より本門となり、下巻はまさに最も重要な経典の部分に当たります。
3巻とも共通ですが、サンスクリット語の邦訳(Saddharmapundarika)と、鳩摩羅什訳による漢文の訓読への解説とを照り合わせ、釈尊の教えを極めて分かりやすく書いてくれています。
また下巻には仏教用語の解説、参考文献についても詳しく触れていて日蓮仏法を学びたい方から法華経を詳しく知りたい方まで幅広く読める本ではないかと思います。(日蓮仏法については「妙法蓮華経」以上の詳しい内容は他の書籍を読むとよいでしょう。)
3巻全部だとかなりのページ数になりますが、文庫本サイズで価格も安いです。しかし、内容は極めて深く濃く記載されていて他の書籍に負けません、むしろ良書と言えるでしょう。