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未来についての想像力―農ある世界への構想

価格: ¥600
カテゴリ: 単行本
ブランド: 農山漁村文化協会
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他者を知ること。未来への一歩。 ★★★★☆
講演録をまとめたブックレット。
哲学者である著者が、
日本の、世界のいきづまりがなぜなのか。
わかりやすく解説してくれる。

様々な角度から言及していることで、
かなり納得。
そして、未来への提言まで続く。
有限の価値ある自然と農業。
それが息づく人間のあり方。

進化した農村と都市のつながりが、
そこに生きる人々の選択として作られていけば、
今とは違う世界が開けるかもしれない。

ほんとに身近なことに背中を押してくれるような、
なんと言うか、
世の中を変えようみたいな革命的なものではなく、
今、ここからの一歩、
と言う感じが、なんかあたたかくていい。
すぐ読めるんで、お勧めの一冊。
濃縮された内山哲学 ★★★★★
未来についての想像力 内山節 農文協 2009

副題:農ある世界への構想

本書は農文協(農山漁村文化協会)創立70周年記念の講演録「未来への創造力―農ある世界への構想」
タイトルの想像力と講演タイトルの創造力との使い分けは今一つわからないが、内山さんのブレ無い思想が心地よい。
過去から我々が何を学んできたのか?あるいは何を無視してきてしまったのか。
他者との関係性の中で生きている我々は、実はその本質的なところで自然との係わりの中で生かされているという事を忘れがちであり、多くの人が忘れ去っている。
これまでの内山さんの著作が最後に記載されているが、その抽出物が本書に分かりやすく綴られているように思う。ほんの40ページほどの小冊子とでも言って良い本書だが、非常に濃厚で滋養のある内容だと思う。労働とは、時間とは、自然とは、生きるとは、そして死とは。