アトピー本の中では一番わかりやすい
★★★★★
アトピーのしくみについてとてもわかりやすく書かれていたので、目から鱗でした。
帯に書かれているように40万人を診てきたというだけあってかなり説得力があります。
文章は固くなくかなりフランクに書かれています。
間違った治療をしているお医者さんや治療法についてはしっかり否定をされているので、
それにあてはまる治療を現在している人はショックかもしれません。
他のレビュアーさんのいうような患者を揶揄している感じは特に受けませんでした。
内容は、いいお医者さんの選び方、アトピーのしくみ、
最新の治療法、ベリーストロングやプロトピックなどのつけ薬についての解説、
あと巻末に症例がいくつかのっています。
この本を読んだ後生活環境を改善したおかげでかなりアトピーもよくなってきました。
もっと早く出会いたかった本です。
オーソドックスだが・・・
★★☆☆☆
アトピー性皮膚炎の原因と治療法について平易に説明されている。
ただし、その治療法は皮膚科学会の治療ガイドラインとほぼ同じで、症状が悪い場合は敵視せずステロイドを用い、その後は症状に応じて弱いステロイドや非ステロイドの保湿剤を用いるというもの。
ステロイドの漫然とした長期使用に対して強く警告を発していることと、ハウスダスト(主にダニの死骸)の徹底的な除去を促していることが、しいて言えば本書の特徴である。(しかしハウスダスト除去の困難さについては著者の念頭にあまりないように見える)
ところで本書にはアトピー患者を揶揄・嘲笑するような表現が複数の箇所にある(他人の発言としているが)。そうした表現を避けることが容易であるにもかかわらず。人によっては不快になると思われるので、気持ちが弱っている人は他の本を読んだ方がいい。実際私は後からじわじわと不快な気持ちになった。